コンパクトカーが青ざめるほど進化著しい最近の軽。では「買い」はどれ!? ベストカーでおなじみの自動車評論家 9名が「推し」のモデルを選出。大注目の新鋭ダイハツ タフトの期待度も聞いてみた! 軽選びの参考になること間違いナシ!!!
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※本稿は2020年5月のものです
文・写真:ベストカー編集部ほか
初出:『ベストカー』 2020年6月26日号
■買う価値ありの運転支援機能(松田秀士 → ホンダN-WGN)
N-WGNだね。今や安全運転に重要なADAS(運転支援機能)が軽自動車のなかで一番充実、それが選んだ理由。
N-WGNに採用されているホンダセンシングはほかの普通車と変わらないか、車種によってはそれ以上の機能を持っている。軽だからといって機能を落としていない。
例えば前車と等間隔で高速追従するACCは停止する渋滞速度まで機能するし、車線内中央維持走行を補助するレーンキープアシストも装備。ドラポジを改善してシートも改良。
ADASの機能を含めてドライバーを疲れさせない。さらに軽とは思えないほどロードノイズが低い。乗り心地もガサツさが一切感じられないのもよさ。
惜しいのはハスラー。乗り心地、静粛性もいいが、運転支援機能が乏しいし、全車標準装備ではない。でも予算を抑えたい人には喜ばれるかも。
●次点は…スズキハスラー
■軽の基準が変わるんじゃないか!?(斎藤 聡 → 日産デイズ/三菱eKワゴン)
ここから軽自動車のクルマ作りの基準が変わるんじゃないか!? というくらいインパクトがあったのが日産デイズ/三菱eKワゴンだ。
先代は騒がしくて燃費もいまひとつだったが、現行型は一転これでもかという作り込みで登場。
およそ華奢なところが見当たらず、骨太な骨格と剛性が高くクッション性のいいしっかりした前後シート、進化した静かで滑らかなエンジンで、快適なクルマに仕上がっている。
運転支援プロパイロット(マイパイロット)の出来も◎。
ここまでしっかり作っちゃっていいの? リッターカーとの棲み分けは? そんなエクスキューズは念頭から振り払い、ひたすら乗用車クオリティで軽自動車を作りました。そんな印象を受ける。
快適性だと2WDだが、雪上を走って4WDのトラクション性能のよさと操縦性にやっつけられました。ビスカス4WDの作動制限が強くしっかりリヤに駆動力が伝わってくれる。クルマとしてはタントとN-BOXにも同じくらいの衝撃を受けた。
が、次点は別カテゴリーからS660を推す。サイズこそ軽自動車に収まっているが、ボディ剛性や操縦性の作り込みは完全にスポーツカー基準。
これがあったら、幸せなセカンドカーライフが送れる、と思わせる一台だと思う。
●次点…ホンダ S660
■普通車から乗り換えて違和感なし!(小沢コージ → ホンダN-BOX)
当然N-BOXでしょう。それも小沢が現在所有するノンターボで充分!
もちろんホンダセンシングが、追従走行で完全停止しないのはいただけません。完璧時代遅れ。しかし、いまだ乗り心地のよさ、軽の匂いのなさはぶっちぎり。
そこは注目の日産ルークスでも越えてなくて、やはり白ナンバー車から乗り換えて1番違和感のない軽自動車。劣等感を覚えない軽自動車。コイツはどうしようもないアドバンテージ。インテリアの質感も文句ナシ。出足のよさも文句ナシです。
同時にいろんな面でラク。乗り降りラクだし、運転ラクだし、車内での移動もラク。ここは正直スペーシア、タントと大差ないですが……。それからホンダブランドはなんだかんだで、強いです。軽自動車業界では。
次点はスズキハスラー。可愛らしさは若干薄れたけど内外装のポップさは圧倒的で走りのよさもスズキ車No.1。今後ずっとデザインがイマイチなワゴンRを、完全に食い続けること間違いナシ。
ヒンジドアだけど室内は充分広いし、車高も高いし、価格的にも先進安全のデュアルカメラブレーキサポートにマイルドハイブリッド標準で、136万円スタートはお買い得。今後ムーヴも食うかも?
●次点…スズキハスラー
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