売れ筋モデルを買う、というのは、それはそれで安心感はある。しかし人とは、時に人と同じものでは我慢できない、人とは違うものがほしい…と、とりとめない欲望を抱いてしまうものでもある。
そんな密やかな願望を満たす、マニアックかつマイナーな車種やグレードをクローズアップ!
自動車評論家 永田恵一氏が、人とは違う、でもピリッと辛味の効いた実力車たち15台をピックアップ!!!
【画像ギャラリー】「人とは違うものがほしい!」ならコイツらだ!!! オススメマイナーモデル15種をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年5月のものです
車両解説:永田恵一
初出:『ベストカー』 2020年6月26日号
■トヨタ編
●JC08モード燃費27.8km/L! プロボックスハイブリッド(185万3500~200万2000円)
トヨタの小型ライトバンであるプロボックスは昨年の販売台数が3万台を超え、ハイエースほどではないにせよ“隠れた売れ筋商用車”だ。
使い勝手のよさなど、売れてる理由は多数浮かぶのだが、2018年11月にはアクアなどと同じ1.5Lハイブリッドが地味に追加されている。プロボックスのハイブリッドは床下にバッテリーを置くこともあり、積載量は積載重量が少し減るだけで実質的な影響はない。
また価格差も走行距離が延びる商用車なら10万kmを超えるころにはペイできる試算が成り立ち、企業の環境イメージも向上といいことづくめなので、地味だけど設定されているのがよくわかるモデルだ
●トヨタで買える唯一のダイハツ車! コペンGRスポーツ(238万~243万5000円)
コペンGRスポーツはトヨタとダイハツが共同でスポーツ性を高めたモデルだ。ボディ剛性向上に代表されるモディファイの効果はバッチリで、決して安くはないもののコペンが良質なスポーツカーとなった。
またトヨタでも販売されるため、間口も広い。
●日本唯一のピックアップ! ハイラックス(338万2500~382万5800円)
ハイラックスも東南アジアやオセアニアでの販売が絶好調なこともあり、収益ではトヨタの隠れドル箱的なピックアップトラックである。
しかし、日本では普遍性のないクルマだけに試験的な形でタイからの輸入販売が始まったのだが、フタを開けてみると未だに当初の目標の3倍となる月約500台売れており、「魅力あるクルマならマニアックなものでもそれなりに売れる」ということを証明した。
乗ると乗り心地だけは要改善だが、それ以外は全体的に拍子抜けなくらい乗用車的で実にトヨタらしい。また、とにかくカッコよく見えるのも大きな魅力だ。
●車中泊ならおまかせ! ハイエースMRT(288万2000~428万6000円)
車中泊や自転車&バイクのトランスポーターとして使いやすいようモデリスタが手を加えたコンプリートカー。
トヨタ直系だけにクォリティは文句なく、オプションやアフターパーツでさらに手を加えれば可能性は無限大だ。
●競技前提仕様車! 86Racing(314万7120円)
BRZにも同様のRAレーシングがあるワンメイクレース参戦ベース車。ホイールこそスチールだが、それ以外はロールバーやオイルクーラーなどがつくので、スポーツ走行派にもメリットは大きい。
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