世界の大きな自動車マーケットといえば、北米、中国、ヨーロッパ、であるが、昨今は、タイやマレーシアといった、アジア市場も重要視されている。実は、日本車はアジアでも人気があり、日本では見かけない、カッコいいアジア専用モデルが数多くある。
今回は、アジアで羽ばたく日産の海外専用車をご紹介する。キックスがありなら、これらもありでは?
文:吉川賢一/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】海外ではこんなカッコいいモデルが… 日産の海外専売車たち
リヴィナ
日産リヴィナは、インドネシア市場で販売されているMPVだ。初代リヴィナは、アクティブ&高品質をコンセプトに、2007年に中国を皮切りに発売されたモデルである。
コンパクトクラス最大の室内空間が特長で、乗車定員は5名、3列モデルの「リヴィナジェニス」と同様、アジアを中心に多くの市場で発売されてきた。
現行モデルは、2019年に発表された2代目リヴィナであり、その中身は、アライアンスを組む三菱のアジア市場向けMPV「エクスパンダー」のOEM車となる。価格は2億830万ルピー(=約154.5万円)。
一時期、日本でも流行ったMPVだが、昨今は絶滅に近い状況のため、かえって新鮮に見える。フロントフェイスだけ見れば、2代目ジュークのようなデザインだ。
ちなみにリヴィナスポーティパッケージは、レッド塗装のサイドミラー、フロントリップとサイドシル下にレッドラインが入るなど、まるでNISMOのようなスタイルをしており、なかなかカッコいい。
ティーダ(C13型:別名パルサー)
日産ティーダは、かつて日本でも販売されていたコンパクトカーだ。初代のC11型ティーダは2012年に生産終了となり、その後はノートに統合されたため、国内市場ではティーダは消滅しているが、2代目となるC12型ティーダは中国市場を中心に販売される、世界戦略車となった。タイやオーストラリアでは「パルサー」として販売されていた。
現行型ティーダは3代目となるC13型で、2016年から中国市場にて販売されている。1.6リッターのMT仕様が9.99万元(=約152万円)、CVT仕様が11.39万元(約173万円)となる。
Vモーショングリル、シャープなヘッドライト、引き締まったハッチバックスタイルなど、フォルクスワーゲンゴルフを彷彿させる、スタイリッシュなデザインをしており、日本市場に投入されないのが悔やまれる一台だ。
パスファインダー
パスファインダーは30年以上にわたって続いているブランドだ。初代パスファインダーは1986年に誕生、北米市場向けのSUVとして、オーセンティックで堅牢なデザインでありながら、日常ユースにも使える都会的な上品さを兼ね備えたモデルである。
4代目となる現行モデルは2012年に登場。3列シートの大型SUVであり、フェイスリフトを含む大幅改良を2016年7月に実施しており、VモーショングリルやLEDヘッドライト、LEDデイタイムランニングライトなどで、フェイスの力強さが増している。現在はオーストラリアでも販売されており、STグレードが48,466豪ドル(=約361万円)だ。
日本では、なかなか見かけることがない大型SUVは存在感がすさまじく、非常にカッコ良く見える。現行モデルは8年目を超えており、新モデルへの更新が期待される一台だ。
コメント
コメントの使い方