SUV販売No.1のトヨタ ライズの対抗馬になれる? ホンダの小型SUV「WR-V」に熱視線!!
ホンダは、国内向けのモデル以外にも多彩な海外専売車を多数持っている。なかでもバラエティが豊富なのはSUVだ。日本ではコンパクトなヴェゼルとCR-Vを展開しているが、実はヴェゼルよりもひと回り小型なSUVもホンダにはある。
本稿ではブラジルやインドで販売されるコンパクトクロスオーバー「WR-V」を紹介していきたい。
文/永田恵一 写真/編集部
【画像ギャラリー】本文未掲載写真も!! ブラジル&インド販売の小型SUV、ホンダ WR-Vを見る!!
■ライズと同等? WR-Vはヴェゼルより小型なSUV
WR-Vは、2016年11月にブラジルでおこなわれたサンパウロモーターショーで市販車が発表され、翌2017年3月からブラジルはホンダがサンパウロ州に持つスマレ工場生産、インドはラジャスタン州のタプカラ工場生産という現地生産の形で発売された。
車名のWR-Vは、(W)ウィンサム=英語で魅力的な、愛嬌のある、(R)ランナバウト=英語で走り回る、(V)ヴィークル=乗り物の略である。
シルエットやインテリアから想像できるように3代目モデルとなる先代フィットをベースにしたコンパクトクロスオーバーだ。
現行フィットのプラットホームは先代フィットと共通ということもあり、WR-Vは現行フィットクロスターの先行市販車的な存在ともいえる。
ボディサイズは、現在のブラジル仕様で全長4068mm×全幅1734mm×全高1599mm、ホイールベース2555mmで、ホイールベースは先代と現行フィットの2530mmより最低地上高を高めた分なのか少しだけ長い。
■SUVの肝となる最低地上高はフィットクロスターを上回る
クロスオーバーでは重要な要素で、WR-Vの見るからに高い最低地上高は、クロスオーバーとしては余裕の合格点となる188mm(FF)を確保している。
これはインド仕様の初期モデルでタイヤの外径がフィットクロスターの185/60R16より12mm大きい195/60R16を履くためか、フィットクロスターのFF/160mm、4WD/155mmに対しても高い。
エクステリアは、フロントマスクやテールランプの変更、樹脂製のオーバーライダーやルーフレールの追加などによりクロスオーバーらしいボリューム感あるものとなっている。それに対してキャビンとインテリアは、広さやシートアレンジを含めて先代フィットと大差ない。
パワートレーンは、ブラジル仕様がCVTと組み合わされる1.5LガソリンNAエンジン(エタノール燃料にも対応し、ガソリンを入れた際の最高出力&最大トルクは115馬力&15.2kgm)。
インド仕様は5速MTと組み合わされる1.2LガソリンNA(同90馬力&11.2kgm)、6速MTと組み合わされる1.5Lディーゼルターボ(同100馬力&20.4kgm)と、インド仕様は意外にもMTだけの設定で、駆動方式はブラジル仕様、インド仕様ともにFFのみとなる。
コメント
コメントの使い方