現代のクルマはオートエアコンから、足をバンパー下にかざすだけで開くドア、話しかけるだけで音楽をかけたりするインフォテイメントまで、昭和の人間からすれば、まさにおもてなしの度を越して、ちょっとおせっかいなんじゃないと感じる装備も多い。
そこで「余計なお世話、お節介な装備なんじゃない?」、「こんな装備いらない」と思われる装備をピックアップしてみた。さて、どんな装備が出てくるのか?
文/永田恵一、写真/トヨタ、日産、ダイハツ、ホンダ、スバル、メルセデス・ベンツ
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■リバース連動でドアミラーの画面が下がる機能
この機能を現在41歳の筆者が初めて知ったのは昭和の最後に見た当時のBMW7シリーズに装備されていたもので、自動車メディアで大絶賛されていた記憶がある。
クルマを運転するようになりこの機能が付いたクルマに触れてみると、確かにバックで駐車する際などに後輪の動きや位置を確認するためにドアミラーの画面を下げるというシーンは多々あり、便利なようにも感じる。
しかし、バックで駐車する際などには段階があり、駐車ならまだ駐車枠に近づいていなければ通常のミラー位置で全体的に後方を確認したいことが多く、結局この機能が付いていていると一度ミラー位置を調整することになる。
駐車枠やロック板が近づいてきたら再度ミラー位置を下げるため、「手間が増えるからお節介」と感じる人も少なくないようだ。
そのためこの機能は「あってもいいけど、分かりやすく操作できるキャンセル機能が欲しい」というのが落としどころではないだろうか。
■予約機能付きパワースライドドア
スライドドアとなっている日本車はミニバンどころか、N-BOXのような軽スーパーハイトワゴンでもドアハンドルを引けば電動でドアが開くパワースライドドアが当たり前となっており、スライドドアの電動開閉は欲しい人が多い装備となっている。
最近では両側パワースライドドアも珍しくないものになっているのに加え、アルファード&ヴェルファイアなどでは「予約機能付きウェルカムパワースライドドア」に進化している。
この機能はスマートキーを使って「操作なし」で自動オープンしたいスライドドアを予約すると、20分間の時間制限付きという条件下で作動範囲にて約2.5秒待つと予約したスライドドアが自動オープンするというものである。
「子供がフロントのヒンジドアを開けようとして隣のクルマのドアパンチしてしまった」などの心配を考えれば、確かに有難いこともあるだろう。
しかし、多くの人は「ドアハンドルを引けば電動で力も必要なくスライドドアが開くのだから、それで十分ではないか」と考えそうなだけに、現代におけるお節介な装備の代表的存在なのかもしれない。
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