8年ぶりのフルモデルチェンジを受けたベンツSクラス。その中身はまさに近未来のクルマの進むべき道を示しているかのような内容だった!
世界のフラッグシップサルーンたるベンツSクラス、その“超革新”の中身に迫る!
●新型ベンツSクラス・グレード・価格
・S400d 4MATIC:1293万円
・S500 4MATIC:1375万円
※本稿は2021年2月のものです
文/ベストカー編集部 写真/Mercedes-Benz
初出:『ベストカー』 2021年3月10日号
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■近未来のクルマはベンツSクラスから始まる…のか!?
結局、ベンツSクラスなんだよな~!
8年ぶりのフルモデルチェンジで新型に切り替わったベンツのフラッグシップ、Sクラスは「近未来のクルマ」を体現しているってことを痛感させられる。
パワートレーンこそ3Lガソリンターボマイルドハイブリッドと3Lディーゼルターボ(ともに直6!!)で、ある意味コンベンショナル。
だけど最先端の運転支援システムや、3DコックピットディスプレイやARナビゲーションヘッドアップディスプレイなどに代表される先進的コックピットなど、これでもか! というほど近未来感漂う技術を詰め込んでいる。
■まずはS400d・S500の2タイプ設定。それぞれに標準ボディと“ロング”を設定
とりあえず現状のラインナップはS400d(3Lディーゼルターボ:330ps/71.4kgm)とS500(3Lガソリンターボ:435ps ・53.0kgm)の2タイプで、それぞれに全長5180mmの標準ボディと5290mmの“ロング”が設定されている。
全モデル「4MATIC」と呼ばれる4WDで、2WDの設定はない。
大型ボディの取り回しを高めるため、リアアクスルステア、つまり4WSを採用。後輪は60km/h以下では最大4.5度の逆位相を、それ以上の車速域では最大3度までの同位相をするシステムだ。
エクステリアは写真を見てのとおり。最近のベンツ車に共通するシンプルな面で構成される存在感あるプロポーション。Cd値は0.22と優れた空力性能を実現する。
インテリアはますますグラスコックピット化が進化していて、センターディスプレイは12.8インチの縦型有機EL。
エアコンやオーディオをはじめ、車両状態の各種設定は音声コマンドでもできるし、このセンターディスプレイで行うため、物理的スイッチは最小限に減らされた。
運転支援システムはこれまでの機能をブラッシュアップしてさらに強化。アクティブブレーキアシストは右左折時の歩行者、自転車にも対応するなど進化した。
価格は1293万円から。これ、とってもお買い得価格だと思います!
■ベンツ新型Sクラス 主要諸元
●ベンツ新型Sクラス S400d 4MATIC 主要諸元
・全長:5180mm(5290mm)
・全幅:1920mm
・全高:1505mm
・ホイールベース:3105mm(3215mm)
・車両重量:2090kg(2210kg)
・最小回転半径:5.4m(5.5m)
・エンジン:直列6気筒DOHCディーゼルターボ
・総排気量:2924cc
・最高出力:330ps/3600-4200rpm
・最大トルク:71.4kgm/1200-3200rpm
・モーター出力/トルク:─
・トランスミッション:9速AT
・WLTCモード燃費:12.5km/L(12.4km/L)
・タイヤサイズ:255/50R18
・価格:1293万円(1678万円)
※カッコ内はロングの数値
●ベンツSクラス S500 4MATIC 主要諸元
・全長:5180mm(5290mm)
・全幅:1920mm
・全高:1505mm
・ホイールベース:3105mm(3215mm)
・車両重量:2050kg(2170kg)
・最小回転半径:5.4m(5.5m)
・エンジン:直列6気筒DOHCターボ(ISGによるマイルドハイブリッド)
・総排気量:2996cc
・最高出力:435ps/6100rpm
・最大トルク:53.0kgm/1800-5800rpm
・モーター出力/トルク:16kW/250Nm
・トランスミッション:9速AT
・WLTCモード燃費:11.2km/L(11.0km/L)
・タイヤサイズ:255/50R18
・価格:1375万円(1724万円)
※カッコ内はロングの数値
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