「燃料の入れ間違い」が、いまだに後を絶たない。2018年12月1日~31日の1ヶ月間でドライバーから寄せられた救援要請のうち、「燃料を入れ間違えた」と申告があった件数は、なんと390件。ドライバーが入れ間違いに気が付かず、走行不能になってから救援要請するケースもあるため、現実的には、さらに多いと考えられる。
いつもは自分のクルマへ当たり前のようにセルフ給油している方でも、レンタカーや社用車など、いつもと違う場合だと、うっかりミスを起こしてしまうようだ。うっかりミスをできる限り少なくするため、慣れないクルマでの給油の際、どこを確認すれば油種を間違えることがないか、覚えておいてほしい。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:写真AC_beauty-box
写真:写真AC、ベストカー編集部、エムスリープロダクション
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勘違いや思い込みが入れ間違いの原因
ガソリンスタンドで給油をするスタッフはプロフェッショナルなので、エンジン交換をした特殊改造車など、よほどのことが無い限り、燃料を間違えることはない。燃料の入れ間違いはやはり、ドライバー自身で給油をするセルフスタンドで起きている。
筆者も一度、ガソリンスタンドで、燃料を入れ間違いをしてしまった方にスタッフが対応しているところに遭遇した。「入れ間違え!? まじで!?」とこっちが焦ってしまったが、ガソリンスタンドのスタッフは丁寧で落ち着いた対応をされており、そうした緊急時の対処のトレーニングもしっかり行われているのだな、と思ったことがある。
燃料の入れ間違いをしてしまった理由としては、「自車以外のクルマだった」 「うっかりミス」 「軽自動車は軽油だと思った」など、勘違いや思い込みが多くの原因だという。
燃料の入れ間違いは、最悪の場合、エンジン故障にも繋がってしまう。普段は家族が運転しているクルマを、たまたま自分が運転したタイミングで、燃料が減っているのに気が付いて、「軽自動車=軽油」と思い込み、セルフのガソリンスタンドで軽油を入れてしまった、という事例など、信じられないようなことではあるが、笑い話ではなく、本当によくある事故なのだそうだ。
ちなみに本来、ガソリンは無色透明の液体ではあるが、灯油との見分けが容易にできるよう「オレンジ系の色」に着色されている。軽油は、「無色透明」から「薄黄色」に着色されている。とはいえ、給油所で燃料の色を確認する行為は大変危険であり絶対やってはダメ。ではどうしたら、そのクルマの油種を正確に知ることができるのか。
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