クルマをよく運転している読者であれば、街中で自転車の無謀運転にヒヤッとしたことは1度や2度では済まないのではないだろうか?
そんな声が届いたのかはいざ知らず、警察庁が自転車に対する違反制度の創設を検討して言うという情報が入ってきた。
対象は14歳以上を目安に検討し、運転免許証やマイナンバーカード、学生証といった身分証明書などで本人確認する見込みだという。少額の違反金となるようだが、現在のあいまいな取り締まりでなく、明確な取り締まりが行われれば、自動車側としてはありがたいことである。今回はこの違反金制度について斬っていきたい。
※本稿は2021年4月のものです
文/国沢光宏
写真/Adobe Stock(Hassyoudo@Adobe Stock)
初出/ベストカー2021年5月26日号
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■恐怖の無法自転車、ついに取り締まり!?
大朗報である! 警察は自転車に対する違反金制度を創設する方向を打ち出した! 何度も書いてきたが、自転車の運転マナーって極めて悪い。
考えていただきたい。クルマやバイクの信号無視、赤信号なのに突っ込む行為を意識的にやってる輩は超悪質だし極めて少ない。歩行者も反則金など取られないが、クルマのこない道であっても皆さん律儀に守る。なのに自転車だけデタラメだ。東京都内なんかクルマで走れば信号無視の自転車なんか当たり前。
一時停止無視で大通りに飛び込んでくる自転車や、後方確認せず右に車線変更してくる自転車だって当たり前。さらに逆走車、並走車、スマホしながらの運転など枚挙に暇なし。自転車だと無法がまかり通る国である。
警察は「やってるフリ」ということで3回違反したら講習という極めて緩い取り締まり制度を作ったが、現場の警察官からすれば手柄にならず(簡単に反則金を取れる道交法違反はノルマになるから頑張る)、ザル法のような状況だ。
どうやら警察もやっと重い腰を上げる気になったようだ。もしかしたらマトモな人が警察の中枢になったのかもしれません。ついに違反金制度を導入する方向で動き出した模様。違反金を取る=取った金額に相当する年間予算を組むだろうから、当然ながら目標となる金額だって出てくるだろう。これがノルマ。反則金制度を立ち上げれば間違いなく無法自転車の取り締まりをキッチリするようになる。
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