2021年9月にトヨタから登場したカローラクロス。コンパクトよりゆとりがあり、ミッドサイズよりちょっと小さいという、いいとこ取りのジャストサイズSUVだ。
カローラクロスの魅力を、ヤリスクロスと比較しながら徹底チェックする。
※本稿は2021年10月のものです。
文/渡辺陽一郎、ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか 撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2021年11月10日号
■ヴェゼルやCX-30よりもちょっと大きく ハリアーやRAV4と並べるとひと回りコンパクト
トヨタが新たに送り込んだカローラクロス。
全長4490mm、全幅1825mm、全高1620mmというサイズで、「むむむ、意外と大きいぞ!」というのが第一印象。特に全幅の1825mmというのはクラウンよりワイドで存在感がある。
ホイールベースはカローラシリーズ共通の2640mmで、これはC-HRとも同じだけど、全長はカローラクロスが105mm長く、全幅も70mm高く、ボリューム感がある。
ホンダヴェゼルやマツダCX-30よりもちょっと大きいサイズ感。ハリアーやRAV4と並べると、ひと回りコンパクトだ。
C-HRはクーペSUV的なスタイルで、後席の居住性をあえて犠牲にしてまでスタイリングを優先したが、カローラクロスはいかにもSUVらしいプロポーションで、使い勝手の高さをアピールするのがポイントだ。
実際、後席に座っても狭さを感じることはないし、C-HRのように後席ドアウィンドウが小さく、閉塞感を感じるようなこともない。後席を使う機会が多いのなら、やはりカローラクロスがいいだろう。
パワートレーンは1.8Lのガソリンコンベとハイブリッドの2種類。ガソリンエンジン車はFFのみの設定で、ハイブリッド車はFFに加え、後輪をモーターで駆動するE-Fourを設定する。
ヤリスクロスはガソリンエンジン搭載モデルにも4WDを設定し、駆動力の強さをアピールするのとは対照的に、カローラクロスは4WDの存在をあえてアピールすることはしていない。
最低地上高は160mmで、C-HRの140mmと比べて余裕があるが、ヤリスクロスの170mmよりは低い。
ちなみに、カローラ系のGA-Cプラットフォームはフロント=ストラット、リア=ダブルウイッシュボーンが基本だが、カローラクロスではFF車のリアサスはトーションビームとなっている。
ハイブリッドに設定されるE-Fourのリアサスはダブルウイッシュボーンと、駆動方式でリアサスが異なっている。
価格は199万9000円からとなっており、売れ筋となりそうなガソリンエンジン「S」が240万円だ。
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