呉工業から、ヘッドライトの黄ばみや白化がこすらずに塗るだけですっきり落とし、コーティング効果が最長2年間も継続する画期的なヘッドライトクリーナー&コーティング剤、「LOOX(ルックス)ヘッドライト クリア&プロテクト」が発売されている。
これまでヘッドライトの黄ばみや白化を落とした経験のあるユーザーは、「ゴシゴシこすって落として時間もかかりけっこう大変」という感想を持つ方も少なくないはず。そんな不満を一発解消したのがこの製品。
そこで、「LOOX(ルックス)ヘッドライト クリア&プロテクト」の画期的なポイントはどこにあるのか、過去に何度も愛車のヘッドライトの黄ばみを落とした経験のある、モータージャーナリストの高根英幸氏が徹底解説していこう。
文/高根英幸
写真/呉工業【PR】
●LOOX ヘッドライト クリア&プロテクト【画期的な5つのポイント】
・塗るだけで頑固な黄ばみや白化を落とせるのでこする必要なし
・研磨剤を使用していないのでキズを付けることなく安心して施工できる
・硬度6Hの硬質ガラスコートが透明感を復活させ、ヘッドライトをキズや劣化から保護
・強力UVカット剤を配合し、紫外線や高温、酸性雨による黄変や白化を長期間防げる
・コーティング効果が最長2年間持続
●成分
ディープクリーナー36ml:界面活性剤、滑剤、アルカリ剤、アルコール、石油系溶剤
超耐久クリアガラスコート4ml:ケイ素化合物、触媒、紫外線吸収剤、アルコール、石油系溶剤
■価格:1990円
■STEP1/ディープクリーナーでヘッドライトの黄ばみを落とす!
ヘッドライトの黄ばみや白化で悩んでいるドライバーは意外と多い。というのも、ヘッドライトが黄ばんでいたり白くくもっているだけで、そのクルマが古ぼけている印象になってしまうからだ。
ガラス製に代わってポリカーボネート樹脂製のヘッドライトレンズ(正確にはレンズではなくカバー)になってから、この問題が発生している。
新車時に表面を保護するコーティング被膜が施されているものの、平均車齢が10年を超えている昨今では、その被膜が劣化してレンズ本体の樹脂も紫外線などの影響で黄ばみ(正確には黄変と呼ばれる現象だ)や白化(細かな分子間の断絶による曇り)が起こってしまうのである。
またこの劣化は実用面でもヘッドライトの放つ明かりを拡散させてしまって、夜間の視界を確保できなくなってしまう恐れがある。
実際、くもったヘッドライトレンズのためにロービームだけでは暗くて不安で、ハイビームのまま走行していると思われるクルマを見かけることもある。
車検で不合格となってしまったらヘッドライトを交換するか、クルマを買い替えなければならないかと思ってしまうユーザーもいることだろう。
そのため最近は、このヘッドライトの黄ばみやくもりを除去する方法もいろいろと用意されている。整備工場や板金塗装工場でプロが機材を駆使して磨き上げる方法もあれば、スプレーして拭き取るだけでOKというお手軽製品もある。
プロに依頼するのはクルマの受け渡しなどの煩雑さや費用の点でハードルが高い。自分で作業出来るお手軽な製品もあるが、効果はそれなりで数ヵ月でまた黄ばんでしまうケースもあるようだ。
ケミカル用品メーカーの呉工業もユーザー向けの内外装ケミカルブランド「LOOX(ルックス)」シリーズからLOOX ヘッドライト クリア&プロテクトというアイテムをリリースしている。手軽な作業で高い効果、それも超耐久で最長2年も効果が持続するというから凄い。
さっそく、その特徴を見ていこう。このLOOX ヘッドライト クリア&プロテクトは、2種類の薬剤と塗布用クロス、保護手袋というセット内容になっている。薬剤は前処理用のディープクリーナーと仕上げ用の超耐久クリアガラスコートだ。
超耐久と謳っているガラスコートは表面硬度6Hというハードコートぶりで、UVカット剤も配合されている。
そしてユニークなのはディープクリーナーだ。クリーナーにありがちな研磨剤を使わずにヘッドライトレンズの黄ばみやくもりを落とすことができるらしい。
研磨剤を使っていない、ということは磨き込むように力を入れて擦る必要もない、ということだ。
力を入れて磨き込むのは疲れるだけでなく、作業にムラが出やすい。それは仕上がりが均一にできないだけでなく、磨きキズをつけてしまう心配があるので、これは初心者にも優しい仕様といえる。
■1、2/液を取り、塗る
■1/研磨剤入りのクリーナーであっても、キズ防止のために極細目のコンパウンドを採用しているため、一度に研磨して落とせる範囲は限られてしまう。
ゴシゴシと力を込めて磨いても、拭き上げてみたらあんまりキレイになっておらず、何度も繰り返す羽目になったことも……。
これは肉体的にも精神的にもダメージが大きい。腕はパンパンになるし、しゃがんだ姿勢で力を入れるのも結構大変だ。
さっそく、使ってみよう。
■2/処理する前にヘッドライトレンズ表面の埃や砂などの汚れを濡れタオルなどで軽く拭いて落としておく。研磨剤が入っていないのに、レンズに砂が乗っていてクリーナーと混ざってキズを付けてしまったら意味がないからだ。
ディープクリーナーはアルカリ性の液剤で、ポリカーボネート製のヘッドライトレンズの黄ばみや白化を除去するのだから、それなりに強いモノらしく、使い捨ての手袋が付属している。
以前私が試した製品では、研磨剤が入っていたこともあって、それなりに力を込めてヘッドライトレンズ表面を何度もタオルで擦って磨いたが、コーティングが落ち着いた数日後には細かいキズや劣化したコーティング被膜が残っているのに気付いてガッカリしたことがある。これは、黄ばみの除去効果が高そうだ。
そんな効果の強さのためか、シミや変色の原因となるのでディープクリーナーは塗ったまま2分以上は放置しないこと、となっている。
塗装面に付くと変色してしまう可能性もないとはいえないので、拭き取る際にはボディにも残らないように、しっかりと何度も水拭きしたい。心配ならヘッドライト周囲をマスキングした方が安心だ。
研磨剤は不使用でも白い乳液タイプとなっているので、ヘッドライトのレンズ面に留まりやすく、より薬剤が浸透していく効果が期待できる。付属のクロスにディープクリーナーを取って、レンズ表面に塗っていく。白かったディープクリーナーが見る見る茶色く変色していく。
■3/水拭きをする
■3/水拭きしてディープクリーナーを拭き取る。タオルをすすいで2、3回は拭き取ろう。水道が使えない場所でもバケツの水と雑巾やタオルがあれば作業はできる。
ヘッドライトとボディの隙間にクリーナーが残ってしまわないように、隙間は霧吹きなどでタップリと水をかけておけば、より安心だ。
■4/乾拭き
■4/水拭き後は乾拭きして乾燥させる。
見た目にはやや黄ばんでいるかな、という程度のヘッドライトレンズに施工してみたが、それでも「えっ、まだこんなに落ちるの?」と思うくらい、クロスには茶色くなったクリーナーが付着した。これには正直驚いた!
黄変などの汚れだけでなく表面の劣化した部分を溶解して落としてくれるなら、透明感が高まることが期待できる。
一度に落としきれない黄ばみは、何度も繰り返し施工することで除去することができるようだ。
劣化がひどい場合には一度、黄ばみや白化を落として、それから極細コンパウンドで磨き、さらにディープクリーナーで再度汚れを落としてもいいだろう。
そうして使い方を応用できるのも研磨剤不使用のクリーナーであるメリットだろう。
1セットで普通車約2台分のヘッドライトを施工できる量が入っているが、ディープクリーナーは納得いくまで繰り返し作業した方がいいから、1台で使い切ってしまうのも手だ。
そのうえで超耐久クリアガラスコートで守ってやれば、長期間キレイなヘッドライトをキープできるのだ。
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