レクサスIS Fが8年ぶりに日本で販売される公算が大きくなってきた。今年9月のマイナーチェンジ時に北米のIS500Fを日本仕様にモディファイして復活するらしいのだ。
IS FはFRスポーツセダンのISをベースにV型8気筒5L自然吸気エンジンを搭載し、走行性能・空力性能を高めたハイパフォーマンスモデルになる。
今回は、ちょっと気が早いがこのIS Fの復活? をお祝いして、筆者が選んだこんなクルマは二度と出てこないであろう唯一無二の魅力を持つハイパフォーマンススポーツセダン5選をお届けする。
文/渡辺敏史、写真/レクサス、アストンマーチン、キャデラック、ホンダ、マツダ、日産、ベストカー編集部
■北米のIS500FスポーツがIS Fとして日本導入!?
今年の秋冬くらいに、レクサスISにハイパワーバージョンが追加されるのでは? という噂、ボクも耳にしたことがあります。が、真偽のほどはまったくわかりません。
おそらくその噂の根拠になっているのは、北米市場向けに輸出されているIS500 Fスポーツの存在でしょう。LC500やRC Fが積む5LV8自然吸気ユニット、2UR-GSEをノーズに収め、2速以降がフルロックアップとなる8速ATを介して後輪駆動でドライブするそれは、0~60マイルを4.4秒で駆け抜ける俊足の持ち主です。
これが日本市場にもIS Fの後継やGS Fの代替的位置づけとして導入されるのではないかという憶測は登場当初から囁かれていました。
もっとも、今や同級の車格でそれより速いスポーツセダンはたくさんあります。ISのライバルといえばメルセデスAMGのC63シリーズやBMWのM3ということになりますが、いずれもターボ化によって500ps超の700Nmという凄まじい火力を有しており、IS500はヨーイドンでは敵いっこありません。
でも、もはやポルシェ911をも食い散らかさんという彼らの速さは、公道で云々する領域ではないのも確かです。スポーツセダンというコンセプトと、それを求める最大の理由でもある日常性との親和を鑑みた時に、もはや性能の数値的な優劣は物差しにならないくらいの領域に達しているのかなとも思います。
その喧嘩、サーキットでやれば? の話ではなく、普段乗りでも時折なにかいいもの、特別なものに乗っていると感じさせてくれる。そういう満足度こそがスポーツセダンの勘どころではないでしょうか。そういう視点でみれば、大排気量マルチシリンダーを7000rpmオーバーまで回せる絶滅種の2UR-GSEを積んだIS500は見逃せない存在となります。日本でも発売されるといいですね。
というわけで、お値段的にも納得できる範疇にありながら唯一無二の魅力をもつスポーツセダン、こういう選択肢もありますよ。
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