■マツダRX-8
中に収まるエンジンは言わずとしれたロータリー。ミッションハウジングと同化するようなエンジン本体のコンパクトさを活かして、それを極限まで中央側に押し込みつつ、観音開きの変則ドアを用いて、4470mmのコンパクトな車体で4ドア・4人乗りのパッケージをみごとに実現したクルマです。
ふたつのローターが回っているのはフットレストのすぐ側あたりと知れば、テンションも一段と高まるのではないでしょうか。
RX-8の魅力はもちろんロータリーエンジンならではの頭打ち感のない滑らかな吹け上がりにもみてとれます。でも、それ以上に特筆すべきは、この特有のパッケージが生み出す動的な素性のよさ、そして乗り心地とハンドリングを高次元で両建てしたシャシーの仕上がりのみごとさにあるかもしれません。
イマ的水準でみれば速くはありませんし、燃費もきつい。それでもロータリーがあり続けるべき理由が詰まった1台といえます。相場は程度によってピンキリですが、筋のいい個体がギリギリふた桁で狙える範疇という感じでしょうか。
■日産スカイライン400R
最後は日本のスポーツセダンの雄、スカイラインを。1psあたりナンボの話をすれば、あのスイフトスポーツに迫るお値打ちぶりの400Rですが、搭載するVR30DDTTはすでに多くのチューナーたちによって解析や開発も進み、現実的なコストで500ps級のパフォーマンスを得ることも夢ではないという環境が整いつつあります。
そのうえ、微妙に仕様は違えど新型Zにも同じ形式のエンジンが搭載されるということで、400Rはさらにチューニング関係の方から注目を集めることになりそうです。
もちろん、ノーマルでもその速さは十二分。快適性とのバランスもしっかり取られています。6気筒ツインターボは輸入車なら今や4桁万円級のモデルに積まれるプレミアムユニットです。
それを新車で560万円余、まだ数少ない中古車なら400万円台から味わえるというのは、日本は電動化先進国がゆえの恩恵ともいえるでしょう。
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