日本RV協会が2005年から現在までキャンピングカーの保有台数を調査しているが、販売台数は右肩上がりで2021年には過去最高の約13万6000台に達したという。
そのなかで最も人気が高いのがバンコンバージョン(バンコン)でキャンピングカー全体の約37%を占めており、バンコンのベース車両として最も人気の高いのはハイエースだという。
ではハイエースのバンコンで、最高峰、全部入りの豪華・究極のモデルはあるのか? ありました! 愛知県豊橋市に本拠を構えるケイワークスが、この秋、ニューモデルを発表! はたしてどんなモデルに仕上がっているのか、実車を見に行ってきました。
文/ベストカーweb編集部
写真/ベストカーweb編集部、ケイワークス
■匠という名を持つ究極のハイエースバンコン「オーロラエクスクルーシブ・アーチザン」
2009年にハイエースのバンコン(バンコンバージョン)、オーロラシリーズを販売、すでに累計1000台を突破し、全国のキャンピングカーファンから多大な支持を受けているのがケイワークス(本社:愛知県豊橋市)。
2020年には、業界初となる、バンコンにリチウムイオンサブバッテリーを搭載した「オーロラエクスクルーシブ」を販売した。
この「オーロラエクスクルーシブ」は、ソーラーパネル&リチウムイオンバッテリーを搭載し、ポップアップルーフとエアコンを融合することで、自然の風とエアコンによる極上の空間を作り出すことに成功した“究極のバンコン”だ。
そして2022年秋、ケイワークスは、オーロラエクスクルーシブにさらなる極みを目指した最高級グレードの「ARTISAN(アーチザン、匠や職人の意)と、余白を発展性をキーワードに、簡素な装備をベースにしながら自分の用途に合った装備を組み合わせて自分好みのスタイルに仕上げていく、「Rugged VAN(ラギッドバン)」を登場させた。
まずは、ハイエースベースのバンコンとしては、究極、最高峰といえるオーロラエクスクルーシブ・アーチザンの実車を横浜キャンピングカーショーでチェックしてきたので報告したい。
展示車は、ブラックボディにポップアップルーフ(オプション111万4000円)、ジャオスのオーバーフェンダーやフロントスキッドバー、リアラダー、ESSEXのENCB17インチホイールにマッドガードとオプションがテンコ盛り。
見た目もクール、まさに究極のハイエースといえる仕上がりだ。足回りは走行性能の向上を目的に、UIビークルのリア追加スタビライザーが標準装備となっている。
主な内装の標準装備は、プライバシーの保護や断熱効果、紫外線カットの効果がある、断熱ウインドウフィルム(スライドドア、バックドア)をはじめ、IRカットフィルム(運転席・助手席)、車内の音漏れや外部からの音を防ぐ機能を持つカームフレックス防音材、リアクォーターパネル(両側)、FFヒーター(エバスペッヒャー製)、ステンレスシンク(ガスコンロ付き)、2000Wインバーター、高級ベルギー製ファブリックシート生地(防汚加工)と装備充実。
標準搭載のメビウスシステムIIは、リチウムイオンサブバッテリーが170Ah×3=計510Ahの大容量で約10時間のエアコンが稼働となっている。オプションのポップアップルーフを装備すれば、上下大人2人ずつの計4人が余裕をもって寝られる。
内装をまさにゴージャス。ガラス蓋のシンクや純国産・三河の家具職人による手作りの無垢天板はステンレス加工が施され、ウォールナットのビンテージ感を徹底的に再現。10時間稼働するエアコンで車中泊も快適。究極のハイエースバンコンを探していた人にはピッタリではないだろうか。
アーチザンのベースは、S-GLバン・ワイドボディミドルルーフと、アーチザンナロー、標準(ナロー)ルーフの2種類用意されている。8ナンバー登録で乗車定員は3~6人、就寝定員は3~6人(2段ベッド使用時4人 ポップアップルーフ使用時6人)。
車両本体価格はオーロラエクスクルーシブ・アーチザンS-GLバン、ガソリン2.7Lの2WDが817万3000円、4WDが847万3000円、2.8Lディーゼルターボが867万2000円。
標準(ナロー)ルーフのS-GLバンは、ガソリン2Lの2WDが792万8000円、2.8Lディーゼルターボの2WDが853万7000円、4WDが883万9000円。標準装備の詳細やオプション類に関してはケイワークスのホームページを参照されたい。
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