2022年7月14日の初公開から早半年。ついにホンダの新型SUV「ZR-V」を公道初試乗! その真価を見る!! ホンダアクセスのエアロパーツもチェック!
※本稿は2022年12月のものです
文/ベストカー編集部、写真/HONDA、ベストカー編集部 ほか、撮影/奥隅圭之
初出:『ベストカー』2023年1月26日号
■ホンダが新たに投入したミッドサイズSUV
ホンダがCR-Vの国内販売を中止したのと入れ替わるタイミングで新たに投入したミッドサイズSUVがZR-Vだ。
全長4570mmというサイズはヴェゼルよりもひと回り大きく、マツダCX-5よりもちょっと小さい。
全幅は1840mmとワイドなのだが、実際にZR-Vを目の前にすると、サイズほどの大きさは感じない。
全高が1620mmとSUVとしては低く、またラウンドしたルーフラインや絞り込んだフロントマスクの造形がボリューム感を打ち消しているのだろう。
■SUVなのに走りを追求したまさに「シビッククロスオーバー」
ZR-Vを簡単に解説するならば「シビッククロスオーバー」だ。
基本プラットフォームやパワートレーンのラインナップはシビックと共通のコンポーネント。
開発を担当した小野修一LPLは、「SUVとしての基本性能をしっかりと押さえていることは“当たり前”で、そこから先、意のままに走る操縦性や、安心感のある走りを目指しました」という。
2カ月ほど前に「プロトタイプ」を群サイのワインディング路で試した際に、深いコーナーを追い込んでいっても高い接地感に裏打ちされた圧倒的な安心感を体感していたが、改めて公道で試乗すると、それは一般道の速度域でもしっかりと体感でき、高速道路でのレーンチェンジなどでの安心感の高さなどを実感できた。
■ZR-Vは“しなやかに”意のまま走れる
こう書くと、乗り心地はどうなのよ? と思われるかもしれないが、決して「硬い足」ではなく、しなやかに足を動かしてタイヤの接地を確保するセッティングのため、ゴツゴツした突き上げを感じるようなことはない。
パワートレーンは2L直噴エンジンを主に発電用に使うe:HEVがやはりいい。
アクセル操作に対する駆動用モーターのトルクの立ち上がり、速度の上昇に伴い軽快に吹け上がるエンジン回転がリンクしていて、しかも、有段シフトでシフトアップしていくような回転制御がされるので、まるでエンジンで走っている感覚なのだ。
ホンダが提案するミッドサイズSUVの新しい価値観は、意のままに、しなやかに走れる「神経直結」なのだ!
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