EVメーカーである中国BYDの日本法人、「BYDジャパン」(本社:神奈川県横浜市、劉学亮社長)は2023年1月31日、日本発売を開始した。現在、第1弾モデルのミドルサイズSUV、ATTO 3(税込み440万円)のみだが、ラインナップは拡充されていく予定だ。
本文/ベストカーWeb編集部、写真/平野 学
■順次22の開業準備室をオープンし、15都道府県に展開へ
今回の乗用車発売に伴い、BYDジャパンでは日本全国に正規ディーラーを設けて乗用車の販売やアフターサービスを提供する予定。2023年1月下旬から15都道府県に計22の店舗開業準備室を順次オープンしており、「ATTO 3」の販売を開始する。
今後の予定としては2023年中頃にコンパクトカーの「DOLPHIN」、2023年下半期にセダン「SEAL」の計3モデルを日本で販売する予定。
今回、第1弾販売モデルとなったATTO 3は2022年2月に中国で販売を開始後、オーストラリアやタイなどのアジア太平洋地域でも発売され、同年10月末までのグローバルでの累計販売台数は14万3000台に達しているBYDの世界戦略EV。
■ATTO 3に垣間見えるBYDの本気度
「ATTO 3」は、BYDが独自開発した「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用のプラットフォーム「e-Platform 3.0」を採用しており、58.56kWhのバッテリーと150kW/310Nmのモーターを搭載、485km(WLTC値自社調べ)の航続距離を実現している。
流線的なデザインが特徴的なATTO 3のエクステリアデザインは、スポーティさと精悍なフロントフェイスを持ち、ダイナミックでシャープなウエストラインがBYDグループの一員である「TATEBAYASHI MOULDING」が持つ熟練の金型技術によって実現させたのだという。
一方、インテリアは“フィットネスジム×音楽”をモチーフにデザインされており、トレッドミルに着想を得たセンターアームレスト、ハンドグリップを想起させるドアハンドルのほか、弦を弾くと音を奏でるドアトリムなど、ドライブすることが楽しくなるデザインを随所に散りばめたという。
さらにBYDジャパンでは、2025年末までに日本各地に100店舗以上の販売ネットワークを構築し、乗用車販売やアフターサービスを提供していくという。このあたりは再上陸した韓国ヒョンデがWeb専売となっているのとは対照的。まさにBYDの“本気度”が現れていると考えていいだろう。
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