マツダCX-60はグレードやパワーユニットの組み合わせで様々な価格帯が用意されているが、意外にも最廉価モデルは「300万円」を切る価格が設定されている。この直4、2.5Lガソリンエンジンを搭載する「25S Sパッケージ」を選択しても「CX-60に乗っている!」という満足感を得られるのか、実際に試乗して検証してみた!!
※本稿は2023年5月のものです
文、写真/ベストカー編集部、撮影/平野学
初出:『ベストカー』2023年6月26日号
■4種のパワートレーンは個性それぞれ!!
CX-60に搭載されるパワーユニットは直列6気筒の3283ccディーゼルターボ(231ps/51.0kgm)と、このエンジンに16.3ps/15.6kgmのモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドが中心的存在。
さらに、直4、2488ccのガソリンエンジン(188ps/25.5kgm)に175ps/27.5kgmのモーターを組み合わせたPHEVもラインナップ。そして最もベーシックな存在となる、素の直4、2.5Lガソリンエンジンと、計4タイプの設定だ。
■よく言われる素のグレードが1番説は当てはまる?
試乗車は直4、2.5Lエンジンを搭載する「25S」の、しかも最もベーシックなグレードの「Sパッケージ」。この2WD仕様の車両価格は299万2000円で、CX-60では唯一の300万円を切る価格設定なんだよね。
果たして最廉価グレードの満足度はどうなのか?
装備はしっかり充実している。運転席パワーシートやLEDヘッドランプはオプションだけど、ステアリングは本革巻きで上級仕様とまったく同じ見た目とタッチ。シート表皮はクロス地だけど、決して貧相な印象ではない。
インパネやセンターコンソールは艶消しブラックのプラスティックなんだけど、インパネ上部やドアトリムはソフトパッドで上質感のある手触り。Lパッケージ以上のインテリアと比べれば「華やかさ」にはちょい欠けるけど、安っぽさは感じない。
299万2000円でもレーダークルコンは標準装備だし、センターモニターも標準装備。アップルカープレイなどに対応する8スピーカーAM/FMラジオも標準装備だから、オプション装備でお金がかかるってこともない。
タイヤは235/60R18で上級仕様の20インチと比べると小さく見えるけど、SUVらしい乗り心地という観点では、こっちのサイズのほうがサイドウォールのクッションが効いていてしっとりとする。操縦性だって、20インチに対して劣っているということはないからね。
コメント
コメントの使い方