2023年10月17日、北米トヨタはRAV4プライム(日本のRAV4 Zに相当するPHEV)の2024年モデルを発表した。北米トヨタが「歴代史上最速、最強のRAV4」と豪語するその概要について紹介しよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
■歴代RAV4史上最速タイムを叩き出す!
システム出力302hpを誇る 2024 年型RAV4プライムは、トヨタ北米ラインナップのなかでも最も速いモデルのひとつであり、0-96km/h加速はわずか 5.5 秒だ。先代RAV4のV6、3.5LDOHC車が同6.3秒だったことを思えば、圧倒的な加速力だと言えるだろう。
RAV4プライムのパワートレーンは、176hpの直4、2.5LDOHCにツインモーターを組み合わせたもの。RAV4ハイブリッドのシステム出力219hpよりも相当強力になっていることがわかる。EV専用モードでは約67km走行可能だという。
リチウムイオンバッテリー残量が少なくなった場合は、プラグに接続して充電可能で、付属のケーブルを使用して標準的な120V家庭用コンセントに接続するだけで約12時間、レベルII相当の充電器では約 2時間半でバッテリーが充電される。
■走行時に「エコ」「スポーツ」「トレイル」の3種類を選択できるドライブモード搭載
ハイブリッドモードでは、RAV4プライムはガソリンエンジンと電気モーターを自動的に切り替え、エンジンの駆動力とハイブリッドバッテリーの電力を利用した電気モーターを効率よく組み合わせている。充電モードでは、車両は 2.5L エンジンのみで走行し、走行中にバッテリーを充電する。
また、RAV4プライムには走行や使用状況に合わせて選べる3つのドライブモードが搭載されており、ドライバーはダイヤルをひねるだけでエコまたはスポーツのモードを選択でき、ボタンを押すとトレイルモードを発動できる。
ダイヤルを左に回すとノーマルモードに比べてアクセルペダル操作に対してスムーズにトルクを発生させ、燃費向上をサポートするエコモードになる。エコモードでは、ファンの速度を制御して冷暖房システムを抑制し、燃費を向上させる。
反対に右にひねるとスポーツモードが有効になり、システムはステアリングフィールを最適化し、ハイブリッドシステムは曲がりくねった山道を走行する時などのスポーティな運転に適した加速レスポンスを生み出す。
トレイルモードボタンを押すとシステムが作動し、仮想リミテッドスリップディファレンシャルとして機能し、必要に応じて特定のホイールに動力を供給してさらなるトラクションの向上を実現する。
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