2023年10月、クロスオーバーに続く新生クラウン第2弾、お待ちかねのSUVタイプとなるトヨタ クラウンスポーツがいよいよ正式発表となった。その中身と魅力のポイントを詳しくお伝えする!!
※本稿は2023年10月のものです
文/ベストカー編集部、写真/池之平昌信、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年11月26日号
■新生クラウンの第2幕スタート!!
クラウンには4つのボディがある。第1弾として登場したクロスオーバー、SUVタイプのスポーツ、ステーションワゴンのエステート、そしてフォーマルな雰囲気のセダン。それらが順番に登場してくることは以前から発表されている。
そんななか、第2弾として「スポーツ」が発表された。流行りのSUVスタイルだが、シリーズ中最もスポーティという位置付け。
具体的には、クロスオーバーよりも足回りを固め、DRS(4輪操舵)の作動もより高速まで逆位相が続く設定にしている。タイヤ幅もクロスオーバーの225mmから235mmに拡大。
とはいえ、クラウンであるかぎり高い静粛性と快適性は必須というのが開発陣の考え。そこを守りながら、よりスポーティな走りを実現しているのが「スポーツ」の特長となるわけだ。
まずは「Z」ワングレードでの登場で、パワーユニットは直4、2.5Lハイブリッド。システム出力234psでクロスオーバーと同じ数値となるが、制御は少しスポーティな方向に変えている。駆動方式はリアをモーターで駆動するE-Four。
今回、正式発表されたのはこのハイブリッドモデルのみだが、12月には同じ2.5LのPHEV(プラグインハイブリッド)も登場することが予告されている。
若手デザイナーに任せたという、美しさと躍動感を両立させたエクステリアデザインもスポーツの大きな魅力だ。特に躍動的でありながら微妙な曲線で繊細さも感じさせるリアフェンダーの膨らみが最大の見どころで、「現在のプレス技術の限界まで攻めた」と開発陣は胸を張る。
クロスオーバーとはまた異なるテイストのフロントマスクは、新型プリウスにも採用されているハンマーヘッドフェイス。コの字型のLEDライトとウインカーを左右に置き、ヘッドランプはその下に配置される。ヘッドランプもLEDだ。
タイヤサイズは235/45R21が標準サイズで、オプションでワンサイズ落とした225/45R21が選べる(マイナス6600円)。日本車ではめずらしく、235サイズでは「タイヤチェーンを装着できない」、225サイズでは「布製チェーン以外は装着できない」との注釈がカタログに表記されている。
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