11月21日(現地時間)、欧州トヨタは、ヤリスクロスのマイナーチェンジモデルを発表した。はたしてどれほどの改良が加えられたのか? 日本での発売時期はいつなのか、解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
■外観はほぼ変わらず
欧州トヨタは11月21日(現地時間)、ヤリスクロスのマイナーチェンジモデルを発表し、オンラインでの先行受注を開始するとともに、12月から発売することを明らかにした。
エクステリアはRAV4に似たインドネシア仕様のヤリスクロスとは異なり、一見するとマイナーチェンジ前モデルと比べてもわからないレベル。当初はマイナーチェンジでインドネシア仕様のようなRAV顔になるのでは、と噂されていたのだが……。
よく見ると上下に分かれたグリルの下の部分に注目。黒いグリルの部分を囲むようにシルバー加飾のバー(フォグランプ内蔵)が取り付けられているのがわかるだろうか。
サイドステップにはYARIS CROSSのシルバー加飾も施されている。リア回りはフロントと同様、シルバー加飾のディフューザーのほか、車体右側にHEV AWD-iのエンブレムが取り付けられている。精悍な顔つきになって全体的に安っぽさがなく、質感が上がった印象だ。
■第5世代のハイブリッドを搭載
マイナーチェンジ版ヤリスクロスに搭載されるハイブリッドは、これまでのハイブリッド115に加え、第5世代のハイブリッド130をプレミアエディションとGR SPORTに新設定。ハイブリッド115と比べ、システム最高出力は116ps→130psに、システム最大トルクは14.4㎏m→18.9kgmに向上した。
91ps/12.2kgmを発生する1.5Lエンジンには変更はないが、モーターの出力がパワーアップ。フロントモーターは80ps/14.4kgm→94ps/18.9kgmに、リアモーターは5.3ps/5.3kgm→6ps/5.3kgmに変更となった。0~100km/h加速は0.5秒短縮した10.7秒。
そのほか、騒音と振動を低減するためのさまざまな追加対策が施されている。エンジンノイズに関しては、左側のエンジンマウントにダイナミックダンパーを追加され、インテークホースにはレゾネーターが取り付けられているという。
ダッシュインナーサイレンサーは単層構造から三層構造に変更され、カウルトップサイレンサーにはフェルトがさらに追加されているそうだ。風切り音やロードノイズを抑えるため、フロントガラスとリアサイドウィンドウには厚いガラスが使用されている。
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