375PSのハヤブサ! スーパーチャージャー装備でH2R超えを実現する英TTS「SuperBusa」

375PSのハヤブサ! スーパーチャージャー装備でH2R超えを実現する英TTS「SuperBusa」

 40年の歴史を誇るイギリスのチューナーTTSPERFOMANCEが販売するスーパーチャージャーパッケージは、よりハイパワーを求めるライダーにとって魅力的なアイテムだ。ノーマルでも188PSを誇るハヤブサにこのパッケージを組み込むことで、370bhp(約375PS)以上のパワーを得ることができるという。

 
文/後藤秀之
 

ハヤブサ×スーパーチャージャー=370bph

 スズキ ハヤブサと言えば、最高速度300km/hを超えるハイパーツアラーであり、速度リミッターと299km/hまでしか速度表示をさせないという自主規制を生み出した世界最速のバイクであった。そのハヤブサも現行の3代目(Gen3)まで順当に進化を続け、最高出力138kW(188PS)/9700rpm、最大トルク149N・m(15.2kgm)/7000rpmという怒涛のパワーを誇っている。

 ただ、2015年にたスーパーチャージャーを搭載して登場したカワサキのNinja H2Rは、最高出力240kW(326PS)/14000rpm(※ラムエア加圧時)、最大トルク165N・m(16.8kgm)/12500rpmとハヤブサのスペックを大きく凌駕し、限定条件下ではあるもののその最高速度は400km/hを超えてきた。

 イギリスのチューナーである「TTS PERFOMANCE」は、様々なバイクにロータックスの遠心式スーパーチャージャーを組み込んで、様々なバイクに約2倍のパワーを与え続けている。そんなTTS PERFOMANCEはハヤブサにもスーパーチャージャーを組み込み、370bhp(275.9kW、約375PS)、190 lb/ft(257.64N・m/26.22kgm)というH2Rを超えるパワーとトルクを与えている。そして、このパッケージを組み込んだハヤブサには、「SuperBusa」という名前が与えられている。

 

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TTS PERFOMANCEのスーパーチャージャーパッケージは、コンプリートマシンとしてリリースされる。写真は2024モデルで、限定数は40台だ。

 

 

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スイングアームがオリジナルの片持ちタイプとなるため、ノーマルとはかたなり異なった印象を受けるライトサイド。

 

 
 
 

パワー信者の心を満たすパッケージ

 このTTSPERFOMANCEのハヤブサ用「Gen 3 スーパーチャージャー パッケージ」の2025年モデルが発表され、最高出力は370〜400bhp、1/4マイル8.0秒、最高速度218mph(約350km/h)という。

 

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このマシンの要と言えるスーパーチャージャーはロータックス製の遠心式。2025年モデルは370〜400bhpを発生するという。

 

 

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スーパーチャージドエンジン用に開発されたショートタイプのエンゾーストシステムも、パッケージに含まれている。

 

 2025年モデルの詳しいデータは未発表なため、2024年モデルの内容を記述しておくことにしよう。この「Gen3スーパーチャージャーパッケージ」はTTSPERFOMANCEの40周年を記念して開発されたものであり、価格は車体別で30000ポンド(約570万円)、納期は約16週間とされている。このパッケージの内容はインタークーラ付きスーパーチャージャー、Woolich Racing製エレクトロニクス、高性能排気システム、鍛造エンジンなどのエンジン周りのチューニングパーツに加えて、片側スイングアーム、カーボンファイバーホイール、そしてフロントウィングレット、タンクベント、ドライブガードを備えたカーボンパックなどが含まれている。

 

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片持ちタイプのスイングアームもこのマシンの特徴的なパーツ。専用品のチェーンガードはカーボン製だ。

 

 

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一部が赤くペイントされたカーボンホイールは、当然片持ちスイングアーム専用。軽量かつ高強度なホイールが、確実にパワーを地面に伝える。

 

 

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カーボン製のフロントウイングレットを装着。モトGP由来のエアロテクノロジーが、高速での安定性をアップしている。

 

 

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タンクベントも専用のカーボンファイバー製のものが装着されている。これもパッケージに含まれているパーツだ。

 

 

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フロントのディスクローターは330mm径のStopTech製で、ブレンボ製のブレーキキャリパーもオプションで用意されている。

 

 このパッケージを組み込んだマシンは、実際に2023年にMotorcycle Newsのテストで最高速度218.1mph(約350km/h)を記録、2024年には8.35秒で4分の1マイルを駆け抜けている。これだけのパワーを公道で使うことは難しいが、パワーは大きければ大きいほど良いというハイパワー信者にはこれほど魅力的なチューニングは他に無いだろう。

 

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このハヤブサはTTS PERFOMANCEの40周年を記念したモデルとなるため、サイドカウルに「40」の文字が入る。

 

 

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スズキワークスをイメージさせるカラーでペイントされ、シングルシートカウルには「SUPERBUSA」のロゴが入る。トップ画像のラッキーストライク風カラーは、2025年モデルとして発表されたものだ。

 

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/426189/

375PSのハヤブサ! スーパーチャージャー装備でH2R超えを実現する英TTS「SuperBusa」【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=426189&slide=1

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