GB350は好調を維持、251cc以上で初のトップを奪取
レブルには譲るものの、同じく大人気なのがGB350(ホンダ)だ。GBは2021年4月に登場し、昨年は4023台を販売。今年は前期で5826台を売り上げ、上半期だけで早くも昨年の販売台数を上回っている。
GB350は251~400ccクラスで上半期初の首位。さらに小型二輪(251cc~)においても初めて販売トップに立った。
新設計のロングストローク空冷シングルを搭載したGB350は、いかにもバイクらしいオーソドックスなスタイルと味のある走りが魅力。55万円と価格も手頃で、購入層の年齢も幅広い。
251~400ccクラスの販売2位はNinja400(カワサキ)で、907台増の2164台。前年に年間首位だったSR400(ヤマハ)は既に生産が終了しており、1457台(1471台減)と大幅に減少している。同じくロングセラーで、2022年10月末に生産終了となったCB400SF/SBはクラス4位。前年から133台増の1319台だった。
Z900RSは驚異の3.4倍増! なぜここまで売れたのか?
そして401cc以上の大型バイクでは、Z900RS/カフェが5年連続でトップを達成した。小型二輪(251cc~)クラスで見てもGB350に続く2位を獲得している。前年同期比3884台増の5510台を販売しており、前年から3.4倍もの驚異的な増産とセールスを実現。こちらも上半期だけで2021年の年間販売台数4853台を超えてしまった。
Z900RSがデビューしたのは2017年末。2020年まで小型二輪(251cc~)クラス全体を通しても3連覇を達成していた。2021年はファイナルを迎えたSR400が上回り、2022年はGB350/Sに惜敗したものの、発売以来401cc以上でダントツに売れ続けている。
それにしても昨年は入手困難でユーザーから悲鳴が挙がったZ900RSだったが、なぜ今年はここまで増産できたのか。
情報筋によると「2022年はスタンダードモデルに加え、50周年記念モデル、イエローボールのSEが登場したことが生産台数増加の要因」で、部品供給の遅延など生産体制が回復したわけではないという。それでもオーダーが殺到しており、需要をまだ満たしていないのが現状だ。
今年上半期は、恐らく他モデルの生産をストップしてZ900RSにリソースを割いたと思われ、下半期は上期ほどの量産は難しいと見られる。とはいえ、令和2年排出ガス規制に適合した2023年モデルが9月10日から発売開始。2022年は登場5年目ながら、過去最高の販売台数を記録するのは必至だろう。
人気の理由は、やはり往年のZ1を現代的に解釈したフォルム。王道でありながら装備は最新で、独特な存在感を放つ。走りの面においても旧車らしい吸気音などの味わいをしっかり再現しつつ、スポーティさを兼ね備えるのがポイントだ。
大型クラスでZ900RSに続いたのは、ハーレーのクルーザー系(従来のソフテイル)。3番手に同じくハーレーの新作、スポーツスターSだった。
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