Z900RSが脅威の3.4倍増! 大人気車続出! 「バイク大盛況」の2022年上期を振り返る

上半期での5万台超えは23年ぶり、やはりバイクは売れている

 小型二輪(251cc~)全体では、前年同期比+32.1%(+1万2410台)の大幅増で、5万1035台を販売。2年連続の前半プラスで折り返し、上半期での5万台超えは1999年の5万845台以来、実に23年ぶりの快挙となった。

 メーカー別では、ホンダが前年同期比54.2%増の1万5142台を記録し、トップシェアの29.7%(4.3%増)。カワサキはZ900RSの躍進もあり、69.4%増の1万2792台で、ホンダに迫るシェア25.1%(5.6%増)を獲得している。なお、カワサキが小型二輪で前半1万台を突破するのも23年ぶり。ホンダと並んで、上半期5万台超えの立役者となった。

 ヤマハは前年同期比6.8%減の5513台でシェア10.8%。前年にSRの販売が急激に伸び、今年はほぼ姿を消した影響が大きいようだ。スズキは19.4%増の3946台でシェアは7.7%となった。

125ccはハンターカブが絶好調、50ccも人気が回復傾向

 原付二種(51~125cc)は、26.5%減(1万7975台減)の4万9797台と大きく落ち込んだ。これは、新型PCXなどが登場してセールスが伸長した昨年の反動や、生産の遅延などが要因と見られる。

 一方で原付一種(~50cc)が9%増の6万6155台となり、2年連続となるプラスでの折り返し。また排気量別では、原付二種を抜いて2年ぶりにトップシェアへ返り咲いた。

 原付一種と二種は全国的な販売データがないため、出荷台数から算出した二輪車新聞の推計値となるが、原付二種クラスの上半期販売首位はCT125ハンターカブで9200台。ホンダによると年間1万5000台規模で売れ続けているが、今年は上期だけで9200台(前年同期4700台)を記録した。

 以下、PCX125=7600台、アドレス110=5000台、シグナス=4700台、リード125=3900台、ディオ110=3000台、スーパーカブ110/プロ=2900台、アクシスZ=2800台、クロスカブ110=2200台が続いた。

 原付一種ではヤマハのジョグシリーズが1万6600台で販売トップ。ライバルより抑えた17万500円のプライスやスマートなルックスが特徴だ。これにタクト=1万2600台、ビーノ=8300台、レッツシリーズ=6150台、ジョルノ=5500台、ギアシリーズ=4900台が続く。

CT125
CT125ハンターカブは、名車を復刻したワイルドなデザインが魅力。排ガス規制に適合した2023年モデルが12月15日に発売予定だ。価格は据え置きの44万円

トータルの販売台数は微増、カワサキが38%もの増加を果たした

 二輪車全体では、上半期で20万5595台を販売。前年同期比919台増=0.4%増に留まっている。
 これは、原付二種の落ち込みが理由。前述の通り軽二輪、小型二輪とも増加しており、特に小型二輪は大幅なプラスとなっている。

 メーカー別ではホンダが92271台(前年同期比3.3%減)、ヤマハ48453台(5.3%減)、スズキ27244台(2.6%増)、カワサキ16749台(38%増)。全体のシェアは、ホンダが50%(前年同期51.5%)、ヤマハ26.2%(27.6%)、スズキ14.7%(14.3)、カワサキ9.1%(6.8%)。カワサキがシェアを伸ばしている。

 上半期の情勢を見ると、2022年は通年での前年超えが確実と見られる。それでも予約が殺到し買えない車種が多いのが現状だ。ある意味、手に入りにくい状況がバイクブームを作り出している側面があると思われ、このブームがどこまで続くか正直、不透明である。しかし、バイクファンとしてはもちろん新車の供給体制が好転することを願うばかり。そして11月のショーで魅力的なニューモデルが登場することを期待したい。

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