■男女とも初出場初優勝!
フルマラソンはクラギ文化ホール前を9時にスタート。5kmを走るファンランの部は松阪市総合運動公園を10時に、また7kmを歩く健康ウォークの部は松阪駅前ひろばを9時にスタートした。フルマラソン男子はリオ五輪のマラソン競技キルギス代表のテャプキン・イリア選手が2時間16分53秒で初出場初優勝を飾り、女子は大阪市の井野光子選手が2時間43分56秒でこちらも初出場初優勝となった。
その後も続々とランナーがゴールを果たし、両手を挙げてゴールするランナーやゴール後に体力を使い果たし倒れこむランナー、仲間や待っていた家族と喜びを分かち合うなど様々な姿を見せた。
ゴール地点の松阪市総合運動公園では完走記念品であるメダルとフィニッシャータオル、参加賞などの受け取りがあるほか、記念写真を撮れるフォトスポットや各協賛企業のブース、足湯やメディカルチェックができるコーナー、そして「松阪横丁」と銘打った飲食ブースが並び、疲れを癒すエリアが盛りだくさんだ。北側には帰りのシャトルバス乗り場があるので移動した。
■問題点を克服した見事なオペレーション!
帰りのバス乗り場は前回と同様に公園の駐車場を利用する。利用者の多い松阪駅行き乗り場を北側に設置し、乗り場だけにして行列ができても他の行き先に誤乗しないようになっている。バスが並ぶ反対側にはその他の駐車場へ向かうシャトルバス乗り場が設置された。
利用者にも分かりやすいように駐車場へ向かう下り坂手前には行き先を示す看板が置かれ、かなり手前から行列が出来たとしても、乗りたいバスがどちらに並べばいいのか迷わないようになっていたのは神宮や鈴鹿サーキット等で波動輸送に強い三重交通のノウハウだろう。
前回大会ではこの帰りのシャトルバスの行列が伸び、乗車するまでにかなり時間がかかったということであった。昨年実績の数字を見ると帰りは延べ121便が運行され5778人が利用した。
時間別で見ると、お昼過ぎから徐々に利用者が増え、13時~15時台が1000人以上の利用だった。混雑時間帯が昨年比でどう変わったかというと、まず待機しているバスの台数である。
前回はこの時間ではバスが待機はしていたものの、駐車場に収まるくらいの台数だった。今回は駐車場は言うに及ばず、路上にも多くのバスが待機していた。筆者が見た限りでは駐車場内に6台、路上にはなんと12台ものバスが待機していて、利用者の動きや待機列の長さを考慮して駐車場内へバスを送り込むオペレーションだった。
これだけ台数があれば混雑しても十分に対応できるという印象だ。その後も何度か様子を見ていたが、今回はバスに乗るための長い行列を見ることはついになかった。この点では相当の改善ができたのではないだろうか。その後は夕方まで順次運行が続けられ、マラソンの制限時刻である16時過ぎでも引き続き6~7台のバスが待機していて、続々と選手が乗り込む姿が見られた。