■ノーショーに改札遅れ
名古屋駅を出たバスは市内を東へと走行する。直行便であれば名古屋駅近くのインターから名古屋都市高速道路へ上がり伊勢湾岸自動車道へと進んでいくのだが、市内にも何箇所かバス停があり、そこを経由して東名高速道路の名古屋インターへと向かうルートだ。
栄バス停で数名を乗せた後、次は千種駅前バス停で待っていた2人がなかなか乗車してこない。運転手が2人に声をかけていろいろと話をしているようで、どうやら乗車に必要なQRコードの出し方が分からなかったようだ。できればバスがやってくるまでにスマホの画面に出しておいてほしいところだが、操作に時間がかかっていたのかもしれない。
以前は座席表をバインダーに挟み、旅客氏名をチェックしていたが、今は端末やタブレットでQRコードを読み取う形式だ。写し出された情報を照会すればいいので見間違いもなく、改札は一瞬で終わるはずだが件のQRコードがなければ万事休すだ。
ただ運転手もこういったケースに慣れているようで、どう操作すればQRコードが出せるか手短に説明し、なんとか乗車することも出来たようだ。QRによる改札遅れで出発がまた遅れてしまったので第二のトラブルだ。まだまだ続く。
■ケンカ騒動?
再び走り出したが、またしても問題が発生した。次は本山バス停から乗車した人と、次の星が丘バス停で乗車した人と口論が発生した。筆者の座席からは離れた場所で詳細は不明だが、自分の座席に座っていたといった内容のものだったようだ。列車の指定席でダブルブッキングのトラブルは聞いたことがあるが、バスの座席では見たことも聞いたこともなかった。これはどうなるだろうと気になってはいた。
後から乗車してきた人が運転手を必死に呼んでいたが、バス停でない場所で停まることは出来ないため次のバス停で対応することとなった。次のバス停は名古屋インターで、ここで乗車の扱いを行った後にケンカ仲裁の対応となった。
おそらく双方の券面を確認したのであろう、なんとか着席してもらったようだが、それから報告を会社へ行うため車外に出て電話で連絡を行うなどがあり、約30分ほどの停車していた。
どんな小さなことでも通常運行と異なる事態が起こった際には営業所に連絡し報告することが運転士の常識で、これはどの事業者でも変わらない。
もし運行方法等に変更がある場合は、運行管理者の指示を仰がななければならないからだ。その点において運転士の行動は決められた手順である。しかし、すでに30分以上遅延しているが、どうなるのだろうか。
■30分の遅延を抱えたまま静岡インターへ!
名古屋市を出るところからいきなり30分強の大きな遅れとなってしまったが、その後も少しずつ遅れが伸びていく。これは運転手のアナウンスにあったことだが、時刻表に掲載されている各バス停の時刻というのはバス停で乗降客がなかった場合で考えられているため、乗車する人や降りる人がいればその分だけ遅れが増していくということのようだ。
それでも乗降客がなければと思っていたのだが、思ったよりもあちこちのバス停で乗降があり、区間乗車も多いのかと思った。名古屋インターから東名高速道路に入ったバスは最初の休憩地である赤塚パーキングエリアに到着した。
ここで約10分の休憩となり、続々と乗客が降りていった。予定出発時刻は9時47分と表示されていたが、本来は浜名湖サービスエリアが9時46分とあるのでかなり遅れていることになるだろう。
その後赤塚パーキングエリアを出発したバスは東へと順調に走行を続けていく。こういった場合に鉄道では回復運転で遅れを取り戻すこともあるのだが、高速バスではそういうわけにもいかないので決められた速度の下で走行しているようだ。静岡県に入ったバスは静岡インターの「東名静岡」バス停で停車した。
バス停であるので乗降扱いを行うが、同時に運転手の交代も行われる。10分ほどを要し発車した。ここまで安全運転でハンドルを握った運転手が見送る中、バスは再び東名高速道路へと入っていく。
改めてバスの案内と遅れ、交通情報が車内の乗客にも伝えられる。時刻表からは30分の遅れ、そしてこの先の足柄サービスエリアの先で事故の一報が入っていて更に遅れる可能性があるということであった。



