数あるミニバンの中でも異彩を放ち、三菱を象徴する大人気モデルのデリカD:5。だが、登場からかなりの年月が経過した超ロングセラー車であるにもかかわらず、一体なぜ今なお右肩上がりの勢いで売れ続けているのか? そこには他車を寄せ付けない決定的な強みや、時代を超えてファンを魅了し続ける意外な背景が存在していた!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部、三菱
【画像ギャラリー】デリカD:5の19年をイッキにプレイバック!! ローデストやアーバンギアの写真もあるぞ!!(11枚)画像ギャラリー長寿なだけなら他にもあるが……
三菱を代表する車種のひとつであるデリカD:5。未だに人気の高い車種であることはご存知の通りだが、冷静に考えてみると、現行モデルの登場は2007年1月だからすでに19年以上が経過した超・長寿モデルなのだ。なぜデリカD:5は今でもここまでの人気を誇っているのだろうか?
三菱の長寿モデルといえば、1964年にデビューして1986年まで製造・販売が続けられた当時のフラッグシップセダンであるデボネアが知られるところ。
もちろんデボネアもモデルの途中で時代に即した改良などはなされていたものの、基本的には三菱系企業の重役車としての需要がほとんどで、22年間でおよそ2万台しか販売されなかった。
デリカは長寿でも売れ続ける不思議
一方、デリカD:5はデビューから現在まで、31万台をを超える販売をマークしており、2025年度の販売台数がデビュー初年度の2007年度を上回る26,379台と過去最高を記録するという異例の右肩上がりっぷりとなっているのだ。
ちなみにデリカが最も売れたのは1994年の7万8468台だが、当時は登場したばかりのデリカスペースギアに加え、併売されていたデリカスターワゴンや商用モデルのトラックとカーゴも含めた台数であるため、19年目の単一車種としては驚異的な数字であることが分かるだろう。
ではなぜ、未だにデリカD:5が高い人気を誇っているのかという点だが、そこはやはり唯一無二の「オールラウンドミニバン」というキャラクターに終始するといってもいいだろう。
両側スライドドアを持つ3列シートミニバンでありながら4WDで高い走破性を兼ね備え、トルクフルなディーゼルターボエンジンを搭載するというキャラクターは他に類を見ないもので、代わりがない。
デリカおかわり勢もいる!?
そして三菱もその人気ぶりに胡坐をかくことをせず、たゆまぬアップデートを繰り返して高い商品力をキープしているというのも、デリカD:5からデリカD:5へ乗り換えるユーザーが少なくない理由のひとつとなっている。
もちろんアップデートを繰り返すことができるのもデリカD:5が安定した人気を誇っているからこそできる芸当で、先日待望のフルモデルチェンジを果たした日産エルグランドを見ても、モデル末期は月販100台を割る月も珍しくなく、当然のように大幅改良なども望める状況ではなかったのはご存知のとおりだ。
つまりデリカD:5は、人気であるが故にキチンとアップデートがなされ、その結果更なる人気を獲得するというプラスのスパイラルが起きていると言えるだろう。
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