休憩ができないんですけど!! トラックドライバーからみた一般車の迷惑行為3選


 道路は、トラック・バスから乗用車、バイク、自転車、歩行者などが共同で利用する混合交通の場だ。自分の運転マナーが「ちゃんとしている」と思っても、視点が異なれば「全然できてない」なんてことも、よくあること……。

 今回はトラックドライバーの目線から「止めてほしい」「直してほしい」乗用車の運転マナーを、トラックマガジン『フルロード』に寄せられた意見の中から、編集部が集めた。

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文/写真:フルロード編集部

【画像ギャラリー】「やめてほしい」「なおしてほしい」トラックドライバーからみた一般車の迷惑行為


■トラックは急に止まれません!!

急に前方に乗用車が割り込んでこないか、トラックドライバーは気が抜けません

 トラックドライバーから「止めてほしい」こととしてとても多かったのが「急な割り込み」だ。重量が大きければ、それだけ制動距離も長くなる。トラックが車間距離を空けて走っているのは、安全に停車するのにそれだけの距離が必要だからだ。

 北九州で大型トレーラを運転している幸恵さんの話。

「車間を空けて走行しているせいか、『トラックの前=入れる』と思っているような運転をする乗用車がたくさんいます。

 確かにトラックは車間距離を空けて走っていますが、トラックにとってはただの車間距離ではなくて停止距離なんです。空車や実車、荷姿や重量、そして走っている速度や路面状況、これら全てを計算して、いざ前のクルマが急停車しても止まれる分だけの距離をキープして走行しているんですよ。

 そんなことを知ってか知らずか、乗用車は急にそこに入って来て、そのままブレーキを踏んでゆっくり左折して行ったりします。もっと酷くなると急に前に入って来てそのまま完全に止まるクルマもいます。ここまできたらもはやただの当たり屋としか思えません(笑)」

 実際に、割り込みによる事故を目の前で見たと話すのは、大阪で海コントレーラを運転する渚・涼のパパさんだ。

「長い下り坂の続く片側2車線道路で、鋼材を積んだトレーラの前に、乗用車が無理やり割り込みました。前方の信号が赤になったので、乗用車はそのまま急停車。割り込まれたトレーラ運転手も、あわててブレーキを踏みました。

 すると、荷台の鋼材が前方に滑り出し、キャビン後方の窓を突き破り、フロントガラスの手前まで達しました。たまたま鋼材がキャビンの真ん中を貫通したので、運転手にケガはありませんでしたが、本当にびっくりしました。

 私は、事故現場の少し後方の右側車線を走っていましたが、車間距離をとることの大切さを痛感した出来事です」

 乗用車と大型車は運転席の高さが違うので、トラックの真横でウインカーを出しても、ドライバーからは見えない。しっかり前に出て合図を出せばトラックが減速する余裕が生まれる。

 基本的な交通ルールを守り、運転の意図をしっかり相手に伝えるだけで安全性は向上するはずだ。

■休憩できないからSA/PAでの駐車マナーを守ってほしい

そこはトレーラの駐車枠なんですけど……

 また、高速道路のPA・SAなどでの駐車マナーを指摘する声も多い。トラックドライバーには、連続して4時間を超える運転をしてはならず、必ず30分の休憩をとらなければならないという通称「430休憩」が義務付けられている。

 しかし大型車用の駐車枠は全く足りておらず、乗用車が大型車枠に停車すると、トラックは駐停車禁止箇所にまで停めざるを得ないことがあるというのは、内航ドレージのトレーラを運転するヒデさんの証言だ。

「4時間につき30分、疲れていなくても休憩しなければならないので、駐車枠というのは大きな問題だと思っています。

 PAなどに停められず弾き出されたクルマは、仕方なく高速の出入り口やPAのバス停(駐停車禁止箇所)に停めざるを得なくなってしまうわけです。大型車用のスペースに乗用車が停まっていると、そういったトラック達で溢れかえってしまうのです。

 最近はSA等で駐車枠マナーの注意喚起の張り紙がしてあるのをよく目にしますが、それでもトレーラレーンに乗用車が止まっている光景を見ることがあります。駐車場問題、頭の片隅に少しでも入れて頂けると嬉しいです」

 いっぽう、横浜で海コントレーラを運転するヒロさんは、駐車枠に関して「お気遣い」の精神が大切だと主張する。

「自分はトレーラに乗っているので、クルマを停める時には『トレーラ』のエリアに行くワケなんですけど、けっこうな確率でトレーラじゃないクルマに占領されていて、停められません。

 海コントレーラは、20ftコンテナを引っ張っている時の車両全長は約12mで、大型トラックとほぼ同じ長さです。なので、40ftコンテナなどもっと長いトレーラに配慮して、トラックエリアに停めるようにしています。『トレーラの俺が遠慮しているのに、なんでお前がソッチに停める?』と思うことも多いです。

 のっぴきならない事情があるのかもしれませんので、あまり強いことは言えません。仕方なくトレーラやトラックの枠に停めたとしても、本来の駐車枠が空いたらそっちに移動するなど、それぞれが『お気遣い』の精神をもって、みんなで気持ち良く利用できるようになればいいなぁと思っています」

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