■GT-Rの今後はいかに?
一方、日産の社内ではやはりスカイラインはビッグネームなのです。かつてのように日産派、プリンス派というような派閥も現在はないでしょう(プリンス出身者もすでに定年を迎えて久しい)し、クルマの開発に携わっている人たちにとってはスカイラインは大切なクルマです。
最近の出来事でいえば、手放し運転が可能なプロパイロット2.0はスカイラインから採用されました。プロパイロット2.0の実現に必要であった「ダイレクトアダプティブステアリング」もスカイラインからの採用です。そのほかにもスカイラインに初採用された技術は多く、技術の日産を象徴するようなクルマなのです。
今はもうそんな時代じゃないといって、過去のクルマを切り捨てて新しいクルマの開発やプロモーションに資材や資金をつぎ込むのもひとつの手法でしょう。いっぽうで過去のクルマを大切にしてブランドを維持し、ファンを失うことなく増やしていく……というのもひとつの手法です。
バブル崩壊後の経営危機を、外国人経営者の手を借りて奇跡的復活を遂げた日産。
その経営者はスカイラインの生まれ故郷である村山工場を閉鎖し売却、スカイラインからGT-Rはなくし、日産GT-Rを作り上げました。しかし、その外国人経営者は不正が発覚し、現在は海外逃亡中です。今ならGT-Rをスカイラインに戻すことができるのではないでしょうか。
それでスカイラインが売れるかどうか? は私には計り知れないことですが、少なくとも日産ファン、スカイラインファンは歓迎すると思います。
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