1989年9月、横浜ベイブリッジの開通とともに開業した大黒パーキングエリア。近年は英国BBCをはじめとする海外TV局も大挙して取材に訪れる「聖地」でもある。関東圏に住むクルマ好きなら一度は耳にしたことがあり、「訪れてみたい!」という人も多いであろう大黒PAについて、大黒PA歴32年! の筆者が独断と経験をもとに「大黒PAのオキテ」についてお伝えしてみたい。
文/加藤久美子 写真/加藤久美子、加藤博人
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■大黒PAはなぜこんなに人気になったか
大黒パーキングエリア(PA)は、首都高速神奈川5号線上、大黒埠頭の一角に位置している。1989年に横浜ベイブリッジが開通した直後から、デートスポットとして人気を集めるようになった。当時は「クルマ好きの聖地」というよりも、ドライブデートの定番スポットだったのだ。
クルマ好きが集まる場所として認知されるようになったのは1990年代前半からである。東京方面、神奈川方面に加え、1997年12月に東京湾アクアラインが開通してからは千葉方面からもアクセスしやすくなったことでますます人気を集めるようになった。
ちなみにクルマ好きが集まる首都高PA(=夜間閉鎖の対象となる)といえば、芝浦や辰巳第一、箱崎などが有名だが、実際これらのPAは初めて行く場合はとくにわかりづらい。芝浦や辰巳第一は位置関係さえ認識すれば、2回目以降は迷うことはないだろうが、箱崎PAは直前まで標識がなく分岐も多く、ホントにトリッキーだ。
それに対して、大黒はとても行きやすく標識などもわかりやすく表示されている。また、駐車台数も多く(普通車335台 / 大型車58台)、停めやすい。
東京湾アクアライン上にある「海ほたるPA」も千葉・神奈川両方から行きやすいのは確かだが(海ほたるでは合法的にUターンもOK)、川崎方面からと木更津方面からとでは駐車場のフロア階が異なる構造になっている。人の行き来は自由にできるが千葉方面、神奈川方面から来たクルマはそれぞれ駐車スペースが違うフロアになる。
また、大黒PAで注意すべきは「大黒ふ頭出口」で間違って高速道路を降りてしまう人が意外に多いということ。大黒ふ頭で出ると、大黒PAにすぐには戻れないので注意してほしい。
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