2020年9月16日に幕を下ろした第二次安倍内閣は7年8カ月に及ぶ歴代最長政権となった。が、しかし! そんな記録もかすんでしまうほど長いモデルライフを誇り、愛され続ける国産車は数知れず。変革だけがすべてではない! 偉大なるマンネリこそが美学(?)とも言うべき、ロングセラーモデルたちの魅力に迫る。
文/FK、写真/トヨタ、日産、マツダ、三菱
【画像ギャラリー】変わらないのが魅力!? 安定・安心のクルマはこれ!!(23枚)画像ギャラリー5代目ハイエース(2004年8月発売)
1967年の誕生以来、日本を含めたアジア、中近東、オセアニア、アフリカ、中南米といった世界各国で愛され続け、高い信頼性・広い室内・優れた使用性が評価されてきた箱バンの雄、ハイエース。
“振り向けばハイエース”という言葉がぴたりとハマる、街中のそこかしこで目にする200系と呼ばれる4代目のデビューは2004年8月。
本職である商用車としてはもちろん、チューニング&カスタムのベース車両として、さらには史上空前のアウトドアブームの追い風もあってレジャーユースとしても重宝されており、今なお根強い人気を獲得していることは周知のとおりだ。
それはデータでも証明されており、日本自動車販売協会連合会が発表している乗用車ブランド通称名別順位において、2020年1月~12月の販売台数ランキングでハイエースワゴンが8677台の49位にランクインも果たしている。
デビューからすでに18年目を迎えていることもあってフルモデルチェンジのウワサも後を絶たないが、“キング・オブ・箱バン”たる高い商品力はちょっとやそっとじゃ揺るがない大きな魅力を放っている。
2代目フーガ(2009年11月発売)
2004年10月に発売されたフーガ。それまでの伝統的な高級車の枠を超える抜群の走行性能とゆとりの広さと華やかさが生み出す快適な室内空間を兼ね備えた新しいスポーティセダンは、瞬く間に高い評価を獲得した。
2009年11月、走・美・快の機能と性能をブラッシュアップした2代目がデビュー。こちらも発売後1カ月で受注台数は累計3996台に達し、月販目標(800台)の約5倍という好調な滑り出しを見せた。
2010年10月にはハイブリッドモデルも登場。操舵時のみモーターが作動する電動油圧式電子制御パワーステアリングやモーターが直接ブレーキシリンダーを作動させる倍力装置を採用した電動型制御ブレーキのふたつの世界初の新技術を搭載し、クルマとの一体感を楽しめる操作感も実現している。
2015年2月、エクステリアを一新するとともに世界最高レベルの安全性能を装備するビッグマイナーチェンジも行われている。
セダンのマーケットが縮小の一途を辿る昨今、セールスは伸び悩み、存在感も薄れつつあるがフーガだが、事業構造改革計画のNISSAN NEXT発表以降、続々と新型車を発表してきている日産だけに起死回生の一手を期待したい。
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