スバル エクシーガ(2008年6月発売、中古車平均価格:50万円前後)
2008年6月に発売されたエクシーガは7シーターパノラマツーリングのコンセプトのもと、2+3+2の3列シートによる高い居住性と開放感溢れる室内空間を実現したミニバン。
当時のミニバンブームの追い風になって、発売後1カ月間の受注台数は目標の約2倍となる4657台を記録した。
2009年11月には2.0GTがベースとなった300台限定の特別仕様車“2.0GT tuned by STI”も登場。専用エアロ、17インチアルミホイール、スポーツマフラー、専用ハーフレザーシート、本革巻ステアリングホイールなどを標準装備するとともに、走りの面においても7シーターという特異なカテゴリーに初めて挑んだSTIのシャシー調律技術が投入された。
2015年4月、都市型SUV×多人数車という新ジャンルのクロスオーバーモデルとしてエクシーガ クロスオーバー7が登場。
新開発サスペンションの採用や全車シンメトリカルAWDの搭載で優れた操縦安定性や質感高いしなやかな乗り心地を実現したが、ミニバンというよりも多人数乗りのツーリングワゴンといった中途半端な立ち位置などが災いしたのかセールスはパッとせず、2018年3月をもって生産が終了した。
トヨタ オーリス(2012年8月発売(2代目)、中古車平均価格:100万円前後)
スポーツハッチバックの新基準確立という明快な方向性のもと、日欧戦略車の1台として2012年8月にリリースされた2代目のオーリス。
初代モデルから全高を55mm下げたアグレッシブな低重心フォルムやヨーロッパ各国で走行テストを重ねてブラッシュアップした走行性能によって、オーリス独自のブランドイメージを確固たるものとして大きな進化を遂げた。
そんなスポーティなエクステリアや高い運動性能を支える専用の6速MTやディスクブレーキの採用などが奏功して、発売1カ月後の受注台数は目標の2000台に対して約4000台と順調な立ち上がりを記録。2013年10月には人気アニメの『機動戦士ガンダム』とコラボレーションしたカスタマイズカーの“シャア専用オーリス”も登場し、大きな話題となった。
2015年4月のマイナーチェンジでは、高いエンジン熱効率と力強い加速をもたらす動力性能を両立した1.2リッター直噴ターボエンジンの8NR-FTSを搭載した最上級グレードの120Tを設定するなど、何かと話題に事欠かなかったオーリスだが、2018年6月にデビューしたカローラスポーツにバトンを渡す形で2018年3月に国内販売終了を迎えた。
レクサス HS250h(2009年7月発売、中古車平均価格:130万円前後)
レクサス初のハイブリッド専用車として2009年7月に登場したHS250h。車名の由来である“Harmonious Sedan”をテーマに開発された4ドアセダンは、2.4リッターアトキンソンサイクルエンジンとモーター、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムの搭載などで23.0km/Lの低燃費性能と高い動力性能を両立。
また、動作や視線の移動といった人の負担をできる限り少なくしてドライビングに集中できる環境づくりを追求したコクピットが採用されるなど、他とは一線を画すプレミアムセダンに仕上げられた。
2013年1月のマイナーチェンジではレクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルを導入するとともに、ボディ剛性の強化などによって乗り心地や静粛性を向上するなどハイブリッドプレミアムセダンの先駆者として環境性能と快適性にさらに磨きをかけた。
このように、プレミアムセダンを前面に打ち出したHS250hだったが、400万円を超える価格帯やセダン離れが進む時代の流れには逆らえず、2018年に販売終了。決して人気車種とは言えなかったHS250hだが、レクサスが130万円前後で買えるのであれば欲しいと思う人も少なくない!?
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