■もっとわかりやすくその魅力を訴求すべきでは
言い方を変えると、搭載されるエンジンはすごく説明的な気がします。「NAなのは●●だから」「ディーゼルはちょうどいい排気量が」……。SKYACTIV-Xもパワースペックは理性的すぎる気がします。
それがダメなわけじゃなく、もっとわかりやすくその魅力を訴求することが大切なんじゃないかと思うわけです。価格もちょっと高めです。けれどもオプション装備なしでなんの不足もなく使えるくらい装備が充実しているからで、それを説明していないんです。
クルマに興味のあるユーザーやマツダファンではない潜在的ユーザーは、移り気でまた積極的にクルマの理解を深めようとはしませんから、いかにマツダ3が魅力的なのかをもっと積極的にアピールする必要があるのだと思います。
マツダ3というネーミングも、マツダの車種体系を理解している人にとっては、ボディサイズをイメージしやすいのですが、マツダにどんなクルマがあるのか知らないユーザーにとって、3なんて車名はなんのことかわからないわけです。
■そのよさをまんべんなくアピールしようとしてはいないか?
マツダ3がダメなクルマなわけではなく、その魅力をユーザーが理解していないというのが本当のところではないかと思います。
ディーラーの試乗コースひとつとっても、ただ普通に走るだけなら乗り心地くらいしかわかりません。それでマツダ3を買ってもらおうとしても、乗り心地が得意なクルマではないのであまり有効なやり方とは思えません。
少なくともアクセルの微細な動きにエンジンが応答してくれる感じとか、ハンドルを切った時の一体感のある操縦感覚なんてのがわかるような試乗コースや、あるいはユーザーイベントをやってみたら、もしかしたら評価は大きく変わってくるかもしれません。
もっと単純に言うと、マツダ3のよさをまんべんなくアピールしようとするあまり、魅力が分散して焦点が定まらない気がします。ディーゼルをあと100Nmくらいトルクアップしてマツダ3の目玉にするとか、SKYACTIV-Xのパワーをあと100ps上乗せするとか。まずはひとつのグレードに猛烈な吸引力をつけて注目を集めるというのもひとつの方法ではないかと思います。
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