「本当に燃えるからな」それでも24年間カウンタックとすごした愛の軌跡と現実の維持費

「本当に燃えるからな」それでも24年間カウンタックとすごした愛の軌跡と現実の維持費

 どんなクルマでも所有するためには、購入費用に加えて、燃料代や車検費用そしてメンテナンス費用、税金といったランニングコスト(維持費)が必要になる。

 スーパーカーやヴィンテージカーといったクルマのランニングコストをオーナーに赤裸々に語ってもらうのがこの企画。

 記念すべき第1回はキングオブスーパーカーを新車で購入し、約24年所有しているオーナーに話を聞くことができた。

文、写真/萩原文博

【画像ギャラリー】24年間カウンタックとすごした愛の軌跡と現実の維持費(15枚)画像ギャラリー

24年前に新車でカウンタックを購入

スーパーカーオーナーに聞いた!そのクルマの維持費教えてください!
オーナーの高野誠也さんとルリ子さん

 50代以上の男子は幼い時にスーパーカーブームを体験したはず。筆者もその1人だ。近くの広い国道にカメラを持ってスーパーカーが来るのを待ち、家庭用品が主催するスーパーカーショーに行くために歯磨き粉を親に頼んで買ってもらった。

 さらに、スーパーカーと言えば、漫画「サーキットの狼」は忘れてはならない。暴走族だった主人公が最後はF1レーサーになるストーリーだ。その中でも、公道グランプリやA級ライセンス取得模擬レース、流石島レースでは数々のスーパーカーが登場した。

 数あるスーパーカーの中でも、キングオブスーパーカーと言えば、ランボルギーニ・カウンタックだ。今回はランボルギーニ・カウンタックアニバーサリーを所有する髙野誠也さんに維持費に加えて、所有する苦労を聞いた。

 高野さんのカウンタックの現在のランニングコストを紹介すると
●自動車税…5.2Lエンジンで10%増しなので9万6800円。
●駐車場代…以前、トラブルに巻き込まれそうになったことがあり、現在は4万5000円のシャッター付きの駐車場を借りている。
●燃料代…現在は月に200~300km位しか乗らないとのこと。120Lタンクなので満タンにすると燃料高騰の今なら2万円オーバーとなる。
●タイヤ代…フロント225/50ZR15、リア345/35R15というタイヤ4本で約17万円。リアタイヤは5年に1回交換(ピレリが作ってくれたP-ZEROしか合うサイズがない)。
●メンテナンス代…作業は自分で行うので、オイル交換は約3万円。
●車検代…作業は自分で行うので、税金や保険など10万円。

1250万円で子供の時からの夢を手に入れた

カウンタックアニバーサリーのフロントスタイル
カウンタックアニバーサリーのフロントスタイル

 高野さんが所有するカウンタックアニバーサリーは、1988年~1990年に657 台生産されたカウンタックのファイナルモデル。個性的なサイドシルやエアインテークはパガーニによるデザインとなっている。

 ミッドに搭載されているエンジンは、最高出力455psを発生する5.2L V型12気DOHC(4バルブ)。組み合わされるミッションは5速MTで、駆動方式は後輪駆動。最高時速は295km/hとなっている。

 高野さんのカウンタックアニバーサリーは1989年式。購入したのは1997年だが、高野さんが初のオーナーとなる新車だった。53歳の高野さんはまさにスーパーカー世代。幼い頃から、ポルシェ934かカウンタックにいつかは乗りたいと思い続けていた。

 しかし、ポルシェ934は現実的に無理とわかり、もう1台の夢であるカウンタックを探していた。すると、雑誌に掲載されている新車のカウンタックを発見。すぐに販売店に向かい購入したという。

 そのクルマが、このカウンタックアニバーサリー。購入してから、約24年が経過したが、走行距離はまだ4万km。当時の購入価格は1250万円だった。

次ページは : 乗るのは苦行でもこれだけ目立てるクルマはない

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!