「本当に燃えるからな」それでも24年間カウンタックとすごした愛の軌跡と現実の維持費

乗るのは苦行でもこれだけ目立てるクルマはない

シザーズドアを開けたサイドビュー
シザーズドアを開けたサイドビュー

 1250万円で手に入れた新車のカウンタックだったが、購入時にはすでに8年も経過していたため、クラッチのマスターシリンダーやレリーズなどが不調で修理費用に150万円ほど必要なコンディションだったのだ。

 購入したときから、どこかを治すと別のところが壊れるので所有している約24年パーフェクトの状態になったことがないと話す。しかし高野さんは元メカニックなので、できる限りは自分で修理して乗り越えてきたのだ。

 そんな高野さんでも最大の出費となったのが、クラッチのオーバーホールの約60万円。カウンタックのクラッチ交換は狭いエンジンルームからチェーンでつり上げるという神業で行うのだ。

 高野さんにして「苦行」というカウンタック。ハンドル、クラッチなど操作系はすべて重くて、まるで建築機械のようと話す。しかし走っている時の注目の高さに歓びを感じるという。人に歓んでもらいたくて、シザーズドアを開けて体を半分乗り出して、車庫入れも行う。しかし、馴れればそこまでしなくても車庫入れできるそうだ。

 カウンタックに乗る上で、先輩から言われたことで印象的なことがあるそうだ。それは「カウンタックに乗るのならば、消火器を積んでおかないとダメだ。本当に燃えるからな。」ということ。その助言にしたがって、高野さんのカウンタックの中には本当に消火器が搭載されていたのが印象的だった。

 運転することや所有することが苦行でも、幼い頃からの夢を叶えて24年間もカウンタックアニバーサリーを所有し、二桁ナンバーを継続していることはまさに“男の勲章”と言える。

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