陰が薄い存在とはいえ、実はいまデリカ D:5が売れている?
2007年1月に登場した5代目デリカのD:5。ビジネスカーの側面ももつハイエースとは使用目的が異なるため単純比較はできないものの、デリカD:5もまたハイエースの陰に隠れた1台ではないだろうか。
5代目デリカはワンボックスタイプのミニバンでありながら、三菱のオール・ホイール・コントロール思想のもとに採用された電子制御4WDやASCなどで従来モデルから走行性能が向上。
また、環状骨格構造のリブボーンフレームや三菱初の運転席SRSニーエアバッグの採用で乗員の安心・安全もしっかり確保。このようにミニバンの優しさとSUVの力強さを融合したデリカD:5は、販売開始後1カ月で月間販売目標の3倍を超える7500台を受注するスマッシュヒットを記録した。
2018年11月には新型を発表。三菱のフロントデザインコンセプトであるダイナミックシールドの採用でエクステリアを一新するとともに、クリーンディーゼルエンジンと8速スポーツモードATの組み合わせがパワフルかつ静かで滑らかな走りを実現。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会発表の2021年1~12月乗用車ブランド通称名別順位では三菱車で最上位の36位(1万4790台、前年比132.6%)に食い込み、陰が薄い存在ながらキラリと光る健闘を見せている。
FMCで魅力を増したハイゼットカーゴの快進撃はここからが本番!
全国軽自動車協会連合会が発表した2021年の軽四輪通称名別新車販売台数において、キャブオーバーバンNo.1の7万3026台を記録したハイゼットカーゴ。
数多ある軽乗用車を含めても全体の7位に相当する販売台数を誇るハイゼットカーゴなだけにハイエースの陰に隠れた存在ではない、というのが正直なところだが、そんなハイゼットカーゴが昨年12月のフルモデルチェンジで11代目が登場したのは周知のとおり。
近年の軽商用車を取り巻く環境変化に対応するべく、今回のフルモデルチェンジでは商用車初の“DNGA”(Daihatsu New Global Architecture)を展開してプラットフォームを一新するとともにFR用CVTを軽商用車として初めて採用し、燃費・静粛性・発進性といった基本性能を向上。
最新の予防安全機能であるスマートアシストを採用して安全・安心への高まるニーズにしっかり対応しているところも特筆すべきポイントだ。
また、より多くの荷物を効率的に積めるよう、車体形状のスクエア化などによってクラス最大の積載スペースも実現。荷室の側面や床面のフラット化など荷物を傷付けることなく、効率的に使用できる使い勝手の良さも魅力なだけに……軽四輪キャブオーバーバンNo.1に一切の死角なし。
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