全ての新型車プロジェクトが停止状況にあるという日産 ただ打てる手立てはいくつかあるはず
2024年度上期決算発表において、約90%もの大幅な営業利益の減少を発表した日産。日産関係者によると、12月初旬時点、日産では、新型車に関わる全てのプロジェクトが停止状況にあるという。筆者が日産の開発部にいたころも、一部プロジェクトの延期や保留は幾度かあったが、全プロジェクトを停止するということは、2011年の東日本大震災のときくらいだった。
2024年12月23日には、ホンダと日産が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結したと発表。持ち株会社を設立し、両社がその傘下におさまるというかたちで協議をしているとのことなので、それぞれのブランドはそのまま残ると思われる。ということは、経営難が明らかになった日産ブランドの再構築は日産自らが着手することになるはずだ。
おそらく、いまは原価低減活動などによって、少しでも利益を増やすための業務をしているのだろうが、それは対処療法でしかない。根本的改善には新型車を出すしか手はなく、そのひとつとして、中国市場でやっているように、先代モデルをリニューアルして出してみるのもよいと思う。ほかにも、マグナイトやジュークなど、低価格でよく走るクルマが海外にはあるのだから、これらを国内で限定販売するなどもやってほしい。打てる手立てはいくつかあるはずだ。ホンダの期待に応えるためにも、がんばってほしい。
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コメント
コメントの使い方今回の業績不振は日産とルノーを手切れさせ、ホンダと日産を経営統合させる目的の良い意味での茶番だったかも知れませんが、日産の業績不振の原因はルノー等々の圧力によるモデルチェンジの凍結だったわけですから、少なくともThe Arcで発表したモデルチェンジは実行すべきですね。
日産の場合、出せばそれなりに売れるわけですから。
はいはいはい。グローバルグローバル。グローバル展開した日産の車は、日本では売れません。いいかげんに気が付いた方がいい。