自動車教習所で学んだ、できるだけ左側を走る意味の「キープレフト」。ただ、特に片側2車線以上あるような主要道路において、左寄りを走っているクルマは見かけませんよね。
教習所の「キープレフト」は何だったのか、そして、車両通行帯のどこを走るのが正解なのか、考えてみましょう。
文:yuko/アイキャッチ画像:Adobe Stock_show999/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】「キープレフト」はもう古い?? 正しい車線は「やや左寄り」?「真ん中」???(6枚)画像ギャラリーキープレフトには対向車との衝突を防ぎ、渋滞を予防する意図がある
教習所ではあれだけ守るように教えられたキープレフト。筆者も教習所で、「自分(ドライバー)が、車線の真ん中にくるような左右位置で通行するように」と教えられました。ただ、いざ免許を取って公道を運転してみると、あれ?キープレフトしている人なんていなくない?? と感じた人は少なくないでしょう。
左側通行の日本において、「キープレフト」は大切なルール。道路交通法第18条でも、「車両は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び一般原動機付自転車にあっては道路の左側に寄って、特定小型原動機付自転車及び軽車両にあっては道路の左側端に寄って、それぞれ当該道路を通行しなければならない。」と規定されています。
左寄りを通行することで、対向車と衝突をすることを防ぐほか、追い越しや右折車の通行をスムーズにして渋滞を予防する、という意図もあります。
そのため、センターラインのない道路や片側一車線の道路では、車線の左寄りを通行するよう意識をすることはやはり重要。ただ、逆にいえば、車両通行帯のある道路(走行レーンが区分された道路のこと、要するに片側二車線以上の道路のこと)では、特に通行帯の左寄りを通行する必要はありません。先ほどご紹介した、道路交通法第18条でも「車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き」と、車両通行帯のある道路は除外されています。

追い越し車線を走り続けない、というのもキープレフト
ただ、車両通行帯のある道路であっても、キープレフトは忘れてはなりません。道路交通法第20条では「車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車は、当該道路の左側部分に三以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定めるところにより、その速度に応じ、その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる。」と規定されています。
これは、高速道路をイメージするとわかりやすいと思いますが、片側二車線以上ある道路においては、もっとも右側の車線は「追い越し」をする場合に通行できる車線であり、基本的には左側(三車線以上の場合はもっとも右側以外の車線)を通行しなければならない、というもの。
もっとも右側の車線を開けておくことで、追い越しや(一般道では)右折スムーズにし渋滞を緩和するという意図、また緊急車両の通行を可能にするという意図もあります。これも「キープレフト」の概念にそったルールのひとつであり、車両通行帯のある道路であっても、キープレフトは忘れてはならないのです。
コメント
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キープレフトは運転の基本 安全運転の基本です 特にセンターラインの無い道では維持することが大事です 左障害物に対する安全距離を確保することは教習所でも教えているはず キープレフトの基本運転が出来ない人は運転しないでほしいと思うくらいです
センターラインが黄色の、1車線道路で路線バスが停留所で停まっていたので、センターラインを越えて反対側車線に入り追い越しました。違反ですか?
対向車がいなければ違反ではありません。
路線バスが乗客の乗降中で、右ウインカーを出す前なのであれば、路上の障害物の扱いになるので、バスを避けて中央線を跨ぐことはできます。
ただし、バスを避けるために右に進路変更する際は必ず右ウインカー、元の進路に戻る際も必ず左ウインカーが必要です。
以前から、車線としての中央を走るようにしています。
センターラインがない場合は、対向車が来れば左に寄って走っています。
夜間は少ないものの歩行者がいることが稀にあるので特に。
最近は、自転車レーン付きの道路も多くなってきて
左に寄りすぎるのは怖いよ
右センター寄りで存在アピールしたほうが安全だと思うけど