最近では、ベースグレードが後出しできるほど魅力的に映るということか。それならば、ぜひともベースグレードで乗りたいトヨタ車も他にあるはず。そこで、積極的にベースグレードを狙っていきたい、トヨタ車をいくつかしていきたい。安いだけではないベースグレードの魅力を再確認しよう。
文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ベースグレードでも満足できるクルマってすごい魅力的だよなぁ!! (12枚)画像ギャラリー一部改良で最廉価グレードをさらに選びたくなったシエンタ
シエンタの最廉価グレードはガソリン5人乗りのX(199万5200円)だ。1つ上の中間グレードGとの価格差は34万2300円である。
大きな違いは、パワースライドドアが両側(G)につくのか、助手席側だけ(X)になるのかと、エアコンがオート(G)かマニュアル(X)という点。
あとは、運転席シートバックに充電用のUSBポートがあるかないかという点と、上級グレードには安全装備でブラインドスポットモニター・ドライブレコーダー(前方)・パノラミックビューモニターが付くというところだ。
先ごろ行われた一部改良で、スマートエントリーシステムがXでも標準装備され、Xグレードで最も気になる点はクリアになった。また、安全装備の部分はセットオプションを選択することも可能だ。ただし、デュアルパワースライドドアとオートエアコンは、オプションでも選択できない。
ちなみに最廉価ではないが、同じXグレードでもガソリンではなくHEVを選択すると、エアコンはオートとなるため、こちらの方がベースグレードとして選ぶ価値は高いと思う。
【画像ギャラリー】ベースグレードでも満足できるクルマってすごい魅力的だよなぁ!! (12枚)画像ギャラリー意外とベースグレードが多く走っているハリアー
上級SUVのイメージが強いハリアーだが、ガソリンモデルだけに用意されている最廉価のSグレードを選ぶユーザーが意外と多いのだ。
パワートレインがガソリンのみで、駆動方式もFFだけとなるが、Sグレードは車両本体価格が312万8000円。一つ上のGグレードガソリンの2WDは352万9000円だから、価格差は40万1000円にもなる。
それでもボディカラーはPHEV専用色以外が全部選べるし、内装がファブリックシートになって、アウトサイドドアハンドルがボディ同色になる程度が目立った違い。
装備では、シートやテレスコがマニュアルになって、デジタルインナーミラーが付かないのがSの特徴だ。しかしながら、エアコンは左右独立のオートで、ディスプレイオーディオもついてくる。
明らかに必要十分な装備は揃っており、上級装備を不要とする人にはこれで十分。HEVを選びたいなら話は別だが、ガソリンモデルで良いならSグレードは狙い目だ。
【画像ギャラリー】ベースグレードでも満足できるクルマってすごい魅力的だよなぁ!! (12枚)画像ギャラリー結構バカにできないベースグレードの魅力
この他にもクラウンクロスオーバーやプリウスも、ベースグレードを積極的に選んでいいクルマである。さらに、ランクル250や新しくベースグレードが追加されるアルファードといった、高価格帯にあるクルマほど、ベースグレードを選びたくなる仕様になってきた。
アルファードへ下位グレードが追加されたことを踏まえると、今後は、クラウンスポーツやクラウンセダンにも、下位グレードが追加される可能性が見えてくる。後出しするほど魅力的なベースグレードの価値は、今後も見直されていきそうだ。
トヨタのグレード戦略には、これからも注目していこう。
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