間違い4:駐車時、ついうっかりパーキングブレーキをかけずにPレンジに入れて駐車
案外多いのが、パーキングブレーキをせずにPレンジだけに頼った駐車。もちろん、Pレンジのギアが噛めば、それ以上クルマが動くことはないが、ギアの噛み込みでクルマを停めている以上、外部から大きな力がかかった場合の破損や噛み込みが外れるリスクがないとは言い切れない。
また勾配がある場所にPレンジで駐車すると、再始動時にギアチェンジをしにくい場合がある。これは勾配によってPレンジのギアに負荷がかかっている状態で、駆動系ダメージが蓄積させることになる。
結論、AT車(CVT車含む)はPレンジに入れるとともにパーキングレバーまたはパーキングスイッチを効かせること。
【画像ギャラリー】なにげなくやっているATを痛めるNG行為を写真でチェック!!(6枚)画像ギャラリー間違い5:完全に停車してからPやDにシフトチェンジしないとぶっ壊れる

「クルマが動いた状態でRやDにシフトチェンジするとATが壊れる」と昔からよく聞かれてきた。これは本当なのだろうか? 過去にアイシン・エィ・ダブリュにて技術本部に勤めるエンジニアに話を聞いたことがあるので紹介しておこう。
ズバリ、「ゆっくりとした車庫入れ程度の速度で変速しても壊れるほどヤワではありません(キッパリ)」とのこと!ではなぜ壊れないのか?
「AT内部のクラッチおよびブレーキを制御しながら、プラネタリーギアの回転方向を変えてD↔Rのギアチェンジを行なっているので、そんな操作をした程度では壊れません。機種によってはある車速以上ではギアチェンジができないような構造になっていますのでまず壊れません。
世の中にはせっかちなユーザーさんもいらっしゃるので、そういった事象は把握していますし、変速が制限されている機種では基本的にそうした操作をしてもギアチェンジされないようにしています。
また具体的に何km/hまで変速がOKなのか、うち(アイシン・エィ・ダブリュ)でもそうですし、変速機を納めている自動車メーカーにも基準があります。社外秘なので、ちょっと答えにくいですが、一般的には時速40~60kmとかそんな速度ではギアチェンジされないようにしています」。
さらにクルマをしっかり停まっていない状態で、DやRに入れるのを長い間繰り返すと、耐久的に問題ないのか、については……。
「アクセルを踏まないようなゆっくりとしたギアチェンジの車庫入れであれば大丈夫だと思います。そもそもMT車のようにリバースギアがあって、クルマが動いている(ギアシャフトが可動している)時に操作すると、そのギアがガチャっと乱暴に噛み込むワケではありません。
クラッチおよびブレーキを制御しながらギアチェンジを行なっているのと、アクセルを踏まなければATへの入力トルクも小さいのでギアへの負荷というのも小さいと考えています」。
さらにCVTも同様なのか聞くと、CVTの開発者ではないと断りを入れつつも「同様だと思います」とのことだった。
結論として、ATはそんなにヤワではない、ということだったが、長く乗り続けるのだったらきちんと停まってから操作したほうがいいとのこと。
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コメント
コメントの使い方「エンジンブレーキ?何それ美味しいの?」
とつぶやいている人は今すぐ免許を返納しましょう。
自分は信号待ちの時にニュートラルにしますが、それは後突など事故を受けて衝撃でアクセル踏んだり意識を失っても自車を暴走させない為です。
安全を優先するかAT保護を優先するかは個人の自由ですが、どっちを優先すべきかは議論するまでもない。
意識無くなった場合下り坂でニュートラルだと負荷なしで転がり続けるやん