ありがとう!! 決して忘れない!!! ステーションワゴンの王様だった[レガシィ]の36年

「レガシィ史上最高傑作との呼び声も高い中心モデル」 4代目BL/BP

26年間ありがとう!! そしてさようなら! 一時代を築いた[レガシィ]の軌跡
レガシィらしさを進化させながら、ダイナミックかつ美しさを表現したエクステリア。鷹の目をモチーフとしたヘッドライトや張り出したフェンダー、ウェッジの効いたショルダーラインなどのフォルムが力強さを感じさせる(4代目BL/BP)

 レガシィのなかでもとりわけ重要な存在が、2003年にモデルチェンジした4代目。

 「走りと機能と美しさの融合」を開発テーマとし、クルマに求められる性能を飛躍的に高めた。また、5カ月遅れで登場したクロスオーバーモデルは、それまでのランカスターから世界共通名のアウトバックに改称された。

 レガシィ初の3ナンバーサイズとなったエクステリアは、機能性と美しさを両立したスタイリング。セダンはデザインと空力性能をバランスさせたハイデッキデザインとし、ツーリングワゴンはルーフレールをビルトインすることでスタイリッシュなルックスとしている。

 一方、シャシーは世界トップレベルの性能を目指して高剛性と軽量化を両立。加えて、エンジンの搭載位置をさらに低くしてパワートレイン全体のレイアウトも変更。これによりさらなる低重心化を達成し、走りの安定感も向上したのだ。

 また、エンジンは構成部品の8割以上を新設計し、全エンジンの排気系を一新。ミッションでは、ターボと後に追加された3リッターに新開発の5ATが搭載されたことがトピック。

 駆動システムはもちろん全車AWDで、この4代目から「4WD」が「AWD」という表記に統一されたこともお伝えしておこう。

 このように全方位で進化した4代目は、レガシィで最も長いモデルライフを過ごすとともに同車史上最高傑作との呼び声も高い。

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「フラッグシップらしいプレミアム性と存在感はさすが」 6代目BN/BS

 長年レガシィの顔とされてきたツーリングワゴンだったが、そのポジションを継ぐレヴォーグが2014年に登場したことで消滅。6代目では、B4とアウトバックという2種構成になった。

 5代目は北米の要望に応える形でボディサイズを拡大し車格もアップしたが、その流れはこの6代目でも同じだ。

 ホイールベースは先代と変わりないが、全長全幅ともに拡大。フロントマスクにはスバルのアイデンティティであるヘキサゴングリルを配し、セダンはスポーティで高品位なスタイリングを実現。プロテクションパーツを装着したアウトバックはタフで機能的な印象を与えてくれる。どちらも、フラッグシップらしいプレミアム性と存在感は従来モデル以上だ。

 パワートレインは水平対向4気筒2.5リッターのFB25とリニアトロニックCVTの組み合わせのみ。

 AWDシステムは新世代アクティブトルクスプリットAWDで、アウトバックにはコントロール性とトラクション性能をさらに高める「X-MODE」を採用。ボディ剛性アップやサスペンション設計の見直しの効果もあり、走りの質感がさらに高まったという。

 また、安全装備では大幅に進化した「アイサイト(Ver.3)」を搭載したことがニュースだ。

 そして、2021年には国内ではアウトバックのみモデルチェンジし、B4は生産終了となってしまった。

 そんなアウトバックも孤軍奮闘したが市場戦略にマッチせず、今年3月末をもって注文受付を終了。国内におけるレガシィの名は、36年という長い歴史に幕を下ろしたのである。

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