近年、キャンピングカーでアウトドアを楽しむ人が増えているが、おなじみテリー伊藤氏は長きに渡るキャンピングカー好き。そんなテリーさんに紹介したいのが、キャンピングカー業界で有名な「トイファクトリー」の限定車だ!!
※本稿は2025年3月のものです
文:テリー伊藤/写真:西尾タクト
初出:『ベストカー』2025年4月10日号
キャンピングカー好きのテリーさんも注目の限定モデル!
実は私は、2016年と2017年に2年連続で「キャンピングカーアワード」を受賞したこともある大のキャンピングカー好きである。
今も1台所有しているし、これまで数えきれないほどのキャンピングカーに接してきた。大学時代にマツダボンゴのキャンピングカーを自作して、日本一周したこともある。
そんな私の前に、ディズニー映画『ライオンキング』の世界観を表現したというキャンピングカーがある。いつもこの連載で「クルマにはファンタジーが必要だ!」と主張しているが、その見本みたいなクルマだ。
最大の見どころは内装。「太陽の光を浴びた大地」を表現しているオレンジ色のシートやベッドに触れていると、このまま遠くへ出かけたくなる。
キャンピングカー業界で有名な「トイファクトリー」が作ったもので、ディズニーデザインのキャンピングカーは過去に「トイ・ストーリー」や「ディズニー創立100周年記念モデル」などがあり、この「ライオンキング」が4回目だとか。
限定30台で、今回の撮影車はさまざまなオプション込みで、約1300万円の価格になるという。
1300万円ともなると相当な高級車が買えるし、現実的に欲しいクルマならなんでも狙える金額でもある。しかし、人生を変えるほどのインパクトならキャンピングカーに勝るものはない。
購入したらどうしたって旅に出たくなるし、旅に出なくても「もうひとつの部屋」として使うこともできる。どちらにしても、日々の暮らしが大きく変わることは間違いない。
キャンピングカーは慣れるまでが大変だが、慣れてくると楽しさがより増すし、使いこなしているとかっこよく、頼もしく見える。奥さん、子ども、仲間からの評価も爆上がりだろう。
キャンピングカーで最も大切なのは機能だが、このクルマを見ていると、個性的なドレスアップやカスタマイズを施すほうがずっと楽しいことがわかる。
このライオンキングキャンピングカーは限定30台がきっと売り切れてしまうだろうが、色使いや雰囲気などは、ユーザーが自分で改造する際のいい参考にもなるだろう。そうして「楽しさの輪」を広げていくのもこういうクルマの役目であり、価値なのではないかとも思う。
キャンピングカーは「夢物語」ではない
ところで「夢の国」の世界を楽しむクルマを前にしてなんだが、大事なことなのでお金の話もしておこう。
キャンピングカーは普通のクルマより高いわけだが、リセールバリューもいい。特にこのライオンキングのような限定車のリセールは抜群にいいはずで、売る時のことを考えれば普通車と変わらないか、それ以上に金銭的な負担が軽い可能性がある。
それと、キャンピングカーは仲間と共同で購入したり、使わない時には有料で「貸す」という手もある。そもそもキャンピングカーは、所有していてもそんなにしょっちゅう使えるものでもないから、「貸す」というのはよくあることなのだ。貸し手と借り手を結ぶ仲介業者もある。
なぜこんな話をしているかというと、キャンピングカーは決して「夢物語」ではないと言いたいからだ。サイズも大中小あるし、軽キャンパーだってある。
もちろん、逆に借りる手もあり、特に最初はレンタカーで練習するのもいい。そうしてステップアップして、今回のライオンキングのような本格派を使いこなせるようになるのを目標にするのだ。
こんな素晴らしいクルマに触れていると、キャンピングカーに対する思いがあふれ出てしまう。私のキャンピングカー熱はまだ全然冷めていないようである。
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