電動化が進んでハイブリッドユニットが日本車の主流となってきた昨今。このご時世に「令和の名機」と呼ぶにふさわしい傑作パワーユニットはどれか? 4人の自動車評論家が現行日本車のなかから「令和の名機トップ5」を選出する。
※本稿は2026年3月のものです
文:松田秀士、斎藤 聡、橋本洋平、桂 伸一/写真:日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年4月26日号
松田秀士が選ぶ令和の名機トップ5
●松田秀士のトップ5
・マツダ MAZDA3(HF-VPH)
・日産 エクストレイル(KRI5DDT)
・スバル クロストレック(FB25)
・ホンダ アコード(LFD-H6)
・レクサス LBX モリゾーRR(G16E-GTS)
令和の名機とは技術革命があること。パワフルでレスポンスがよければいいというあの頃とは違う。ある種のインテリジェンスを備えていることが重要だ。
筆頭に挙げるのはSKYACTIV-X。マツダはディーゼルのような圧縮着火を目指しSPCCIという独自技術を開発。レギュラーガソリンでも希薄燃焼を可能とするなど夢があり、レスポンスもいい。
同じように夢を抱かせてくれるのが日産の圧縮比を走行中変化させる可変圧縮比エンジンのVCターボ。e-POWERへの電力供給力が大幅にアップ。BEVのようなレスポンスはこのVCターボによるもの。
スバルのストロングハイブリッドは思ったほど燃費がよくない。それはトヨタのTHSは遊星ギヤの塊だからフリクションが大きいため。ある意味トヨタエンジンは優秀。しかし、2.5Lエンジンを採用したことでスバルAWDらしいアクセルに従順なトルクフィールがスバラシイ。
アコードの2L e:HEVとLBX MORIZO RRの1.6Lターボは平成っぽいよ。気持ちよさで選出。
斎藤 聡が選ぶ令和の名機トップ5
●斎藤 聡のトップ5
・ホンダ シビックタイプR(K20C)
・マツダ ロードスター(P5VP[RS])
・日産 エクストレイル(KRI5DDT)
・日産 フェアレディZ(VR30DDTT)
・マツダ MAZDA3(HF-VPH)
まず筆頭に挙げたいのはシビックタイプRの2L・VTECターボだ。クルマと組み合わせた時の速さを作り込んだ強いエンジンで、ホンダのICEの集大成ともいえる完成度を持つ。
その反対側にいるのがロードスターの1.5Lだ。パワーは突出していないが、ドライバーの意図に対してピタリと一致する応答性と加速感で抜群の一体感がある。人が操る楽しさを作り込んだエンジンの筆頭。
フェアレディZに搭載するV6ターボも挙げたい。直6エンジンのような質感、伸び上がるパワー感、3Lターボの迫力が魅力。
エンジン単体としては、エクストレイルの可変圧縮比エンジン=1.5L・VCターボも挙げたい。そのサウンドとパワー感(以前エンジン車の試乗あり)はシビれるくらい感動的だった。
そしてもう一機。発展途上技術だが、マツダ3に搭載されるSKYACTIV-XのSPCCI(火花点火制御圧縮着火)エンジンも入れておきたい。ガソリンエンジンの燃焼方法に踏み込み、その未来に進化の可能性を示唆する技術として挙げたいと思う。
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