■いまだに追いつかれない圧倒的燃費性能! トヨタプリウス
すでにデビューから5年経過したプリウスながら、燃費のよさでまったく追いつかれない。
こう書くと「アクアやフィットHVが出たでしょ!」と思うだろうけれど、ボディサイズ(車格)を考えたらプリウスにまったく届かない。高速燃費など軽くて排気量小さいエンジン積むアクアとイーブンですから。
しかもエンジン設計が優れているため、全速度域でストイキ燃焼を行えている。アクセル全開しても燃料冷却を行っていない。だからこそ車速180km/hまでディーゼル車と互角の燃費なのだった。たいしたモンです。
加えて、どんな乗り方をしても燃費いい。気むずかしくないのだ。
外気温35度の混雑した東京の道を、エアコン効かせてノロノロ走っても20km/Lを割らない。流れのいい道を流せば30km/L近く走る。当然の如くプリウスに凄さは世界規模でジワジワ広まってきており、ドイツすらタクシーに使っているほど。
何より車両サイズと、動力性能のバランスが圧倒的に優れていると思う。多少高い車両価格も、燃費の節約分で浮いてしまう。おそらく次期型プリウスは、もっと多くの国や地域で評価されることになるだろう。
●Gツーリングセレクション主要諸元:全長4480×全幅1745×全高1490mm/車重1380kg/システム最高出力136ps/JC08モード燃費30.4km/L
■エコカーではコスパは世界ナンバー1! 三菱アウトランダーPHEV
三菱自動車は上手にアピールできていないものの、アウトランダーPHEVって現時点じゃ世界一コストパフォーマンスの高いECOカーである。
なにしろ12kWhもの電池を床下に搭載する本格的な4WDの電気自動車というだけで凄いこと。そいつに発電機も搭載しているのに、ふつうのFFのハイブリッド車と同じくらいの価格で売ってるのだ。間違いなくライバルメーカーを5年以上引き離していると思う。
実際、アウトランダーPHEVのライバル車を作ろうとしたら、そう簡単なことじゃありません。
ちなみにBMWのi3というレンジエクステンダーが新しいと思っている人も多いようだけれど、アウトランダーPHEVは技術レベルでまったく負けていない。そればかりか、価格競争力など含めて勝負させたら、依然として勝てる。
興味深いことに海外で高い評価を受けており、ほとんど宣伝していないにも関わらずヨーロッパ市場じゃ圧倒的な人気! 作りきれないほどのオーダーを抱えてしまっている。
アウトランダーPHEVのシステム使ってプリウス級のFFなど作ったら、話題沸騰の新鋭ゴルフGTE(プラグインハイブリッド)と勝負できる。
●Gナビパッケージ主要諸元:全長4655×全幅1800×全高1680mm/車重1800kg/エンジン最高出力118ps/モーター最高出力82ps/82ps(前/後)
■SKYACTIV-Dは世界唯一の技術! マツダアクセラ ディーゼル
ディーゼルエンジンそのものは珍しくない、というかヨーロッパなら当たり前のパワーユニットである。しかし。コストパフォーマンスの高いクリーンディーゼルという条件を付けたら、いまだにマツダしかないのだった。
現在、ヨーロッパでも『ユーロ6』をクリアしているディーゼルはベンツやBMWなどに代表される“高い価格でも売れる”プレミアムブランドのみ。オペルやフォードやプジョーといったコストパフォーマンス重視のブランドで、高価な排気ガス処理装置が必要なユーロ6対応ディーゼルは極めて少ない。
もちろん日本のメーカーもユーロ6をクリアしたディーゼルなどなし。マツダのSKYACTIV-Dは、ふつうなら酸化触媒+DPF+Nox触媒という3つのパートからなる非常に高価な排気ガスシステムのうち、最後が不要。大雑把にいって30万円かかるシステムの3分の2で済む。
こういった技術を持っているメーカーは現時点でマツダしかない。しかも2L級のディーゼルよりコストアップが大きなマイナス要因になる1.5L級のSKYACTIV-Dまで出してくる。世界的に大きなアドバンテージになることだろう。
●スポーツXD主要諸元:全長4460×全幅1795×全高1470mm/車重1430kg/最高出力175ps/最大トルク42.8kgm/JC08モード燃費19.6km/L



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