■安全性を含めた充実内容で世界一安いクルマ! ダイハツ ミライース
当たり前のコトながらクルマは価格が最も重要なスペックになる。どんなにいいクルマでも高ければ売れないですから。逆に安くていいクルマなら、黙ってたって売れます。
現時点で世界一安いクルマといえば、0.5秒も迷うことなくミライースと答える。
こう書くと「インドのタタや中国のパクりカーはもっと安いでしょ?」と思うかもしれません。そらまったく違う。タタや中国の格安車は安いだけで、よくない。単に耐久性や性能だけでなく,装備内容や安全性についちゃミライースに勝てないのだった。
考えて欲しい。ミライースって、エアコンやAT、パワステ、パワーウィンドウに代表される快適装備はもちろん、ABSや運転席+助手席エアバッグまで標準装備されて77万+1000円だ。
エアコンを10万円。AT6万円等々装備を価格に換算して引くと、660cc、3気筒エンジンを搭載したオトナが4人乗れるクルマで50万円を大幅に下回る。
中国やインドで50万円を切った価格のクルマを売れば、爆発的なヒットになると思う。ちなみに中国やインドでミライースより安いクルマを作れないのは、生産&材料コストの問題です。日本の技術は凄い!
●G “SA”主要諸元:全長3395×全幅1475×全高1490mm/車重730kg/最高出力52ps/最大トルク6.1kgm/JC08モード燃費33.4km/L
■スペース効率の使い方は世界一の優れもの! ダイハツ タント
スペース効率の使い方からすれば、タントほど優れているモデルは世界に存在しない(もちろん競合車となるN-BOXやスペーシアを除く)。
1BOXのようなボディ形状のクルマであれば一段とスペース効率よくなるが、走行フィールや、重心の高さからくる乗り心地の悪さ、衝突安全性などすべての点でふつうの乗用車じゃなくなってしまう。なのにタントのハンドル握ると、まったく違和感なし。ふつうのクルマと同じような感覚で乗れてしまうから凄い!
日本を訪れた海外の自動車ジャーナリストが最も感心するのが軽自動車だという。
コンパクトなボディに充分実用的なキャビンスペースを確保しており、それでいてキビキビ走る。持って帰りたいという人だって少なくないほど。
だからといって海外に輸出することはできない。どこの国も税金を取られてしまうからだ。また、小さいボディで高い安全性を持つ軽自動車を現地生産したら、もう少しボディサイズを大きくして簡易な構造としたほうがむしろ安く作れる。偉大なるガラパゴスなのだ。
●X“SA”主要諸元:全長3395×全幅1475×全高1750mm/車重930kg/最高出力52ps/最大トルク6.1kgm/JC08モード燃費28.0km/L
■新興国で売れまくっている人気グローバル車! トヨタIMVシリーズ
日本に住んでいるとわかりにくいクルマがトヨタの新興国向け戦略車である『IMV※』だ。今やトヨタの販売台数で4位に入るほど。
基本は世界中どこの工場でも低コストかつ簡単に生産できるフレーム構造のシャシー。そいつに現地のニーズを反映したピックアップトラックか、プラドのようなSUVか、ミニバンの上物を組み合わせれば完成。
興味深いことに東南アジアの場合、タイはピックアップトラックの税制が低く、インドネシアに行くとミニバン優位。それぞれの事情に合わせたボディを簡単に作り分けられるのだからすばらしい。
それでいて完成度も高い。SUVのフォーチュナーなど、3L、4気筒ディーゼルの4WDに乗用車風のインテリア持つ豪華なボディを組み合わせている。本革シートまであるから凄い!
立派な高級車として評価されており、憧れのマトだったりして。はたまたピックアップトラックは安売り勝負になっている市場ですら、ライバルに負けない価格を付けて販売。大健闘している。参考までに書いておくと、IMVと同じくらい伸びているのが200系のハイエース。これまた新興国での人気は爆発的だったりする。
※2004年に「IMVプロジェクト」としてスタート。現在、タイ、インドネシアをはじめとした11の国、地域で生産され、2015年を目処に、トヨタの全世界における新興国の比率を4~5割とすることを目指した取り組み。




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