バッテリーは3年を目安に
クルマの補機用バッテリーは、一般的に2年から3年が交換サイクルといわれます。ただ、こちらも使用状況によって寿命は変わってきますので、場合によっては、3年を超えて使用していても、何ら問題の出ない場合も。しかしながら、バッテリー内部の劣化は徐々に進行していますので、やはり3年を超えたら交換をしておいたほうが安心です。
補機用バッテリーが劣化してくると、エンジンのかかりが悪くなったり、ヘッドライトの明るさが落ちる、パワーウインドウの開閉が遅くなるなどの現象が現れ始め、最悪の場合、エンジンがかからず、クルマが動かせなくなる、という事態に陥ります。このバッテリー上がりは、JAFのロードサービス出動理由の約4割を占める、陥りやすいクルマの故障です。
そのため、バッテリーを交換したほうがいい、といわれた場合は、前回の交換から3年を超えていたら交換を、まだ3年に達していなくても、前述したような電装品の現象に心当たりがあるようなら、交換をお願いするようにしましょう。

ブレーキオイルは2年に1度 ただブレーキに違和感あるようなら交換を!!
もうひとつ、代表的なクルマの消耗部品としては、ブレーキオイルがあります。ブレーキオイルはオイル経路の中に密封されているため、減ることは原則ありませんが、クルマの使用を続けていくと、リザーバータンク内の結露などが原因で、ブレーキオイルが空気中の水分を徐々に吸収(吸湿)。これによって、ブレーキの効きが悪くなったり、最悪の場合、オイルが沸騰して気泡が大量に発生する「ベーパーロック現象」を引き起こしてしまう可能性があります。
そのため、ブレーキオイルも定期的な交換が必要なのですが、一般的な交換目安は2年に一度。そのため、車検のタイミングで交換することが多いです。
したがって、「ブレーキオイル交換したほうがいい」といわれても、2年に1度のタイミングではなく、ブレーキの利きが悪いとか、ブレーキペダルを踏んだときの感触が弱いなどの心当たりがなければ、一度様子をみてもいいかもしれません。
ただブレーキオイルは、ブレーキの利きを左右するという、消耗部品のなかでも重要な部品であるため、慎重な判断が必要。ブレーキオイルはまた、ブレーキ周辺の部品が劣化することでオイルが漏れてしまうこともあるため、ブレーキの利き具合のほか、タイヤ裏側付近に黄色や茶色、黒色などの液体が漏れていないかについても気にしておくようにしてください。
適切なタイミングで部品を交換し、お得にカーライフを楽しもう!!
「交換しときます?」といわれたとき、すぐにYESと言うのではなく、「なぜ必要なのか」「今すぐ交換しないとどうなるのか」を、理解するようにしておくと、次第にクルマに関する理解が深まっていくはず。当初は「聞いてもわからない」となるかもしれませんが、説明してもらうことで納得できることもあるはずです。愛車の状態を知り、適切なタイミングで部品を交換し、お得にカーライフを楽しみましょう。
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