定期的なメンテナンスが大前提
まずメンテナンスを怠らないこと、これはクルマを好調に保つためには大前提と言えるものだ。
特にオイルや水などの液体は劣化も早く、様々な部品に影響を与えるから、メーカー指定の交換時期より早めに交換するといい。エンジンの冷却水はスーパーLLC(ロングライフクーラント)を採用しているクルマも多く、新車から7年は交換の必要がないとされている。
しかし劣化しない訳ではないし、あまりに長いのでメンテナンスフリーの感覚になって、交換することを忘れてしまうケースもある。
特に中古車で購入した場合は、前オーナー時代の整備歴が分からない場合は早めに交換するといい。
オイル交換は早めに クルマは止めっぱなしにしない
メーカーが推奨しているオイル交換サイクルは、概ねガソリン・ノンターボ車で1万~1万5000kmまたは1年、ガソリン・ターボ車で5000kmまたは6カ月となっている。
悪路走行が多い、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行などの過酷な条件での使用するなどのシビアコンディションでの場合は、ガソリン・ノンターボ車で5000~7500kmまたは6カ月、ガソリン・ターボ車で2500kmまたは3カ月。 マツダのディーゼルは、シビアコンディションが5000kmまたは6カ月。ノーマルが1万kmまたは1年 となっている。
純正より高級なオイルを入れてやるのも良いが、交換時期はメーカー指定より早めにすることを優先すべきだろう。
ノーマルコンディションかつターボでなければ1年に1回を目安に交換としてもよいだろう。
また、オイルフィルターはオイル交換2回に1回交換と一般に言われているが、これは3000~5000㎞という短い交換サイクルを前提とした話。1万㎞前後走るならオイル交換と同時が原則だ。
走行距離が少なくても、交換後走行した時から劣化が始まるので、見た目に汚れが少なくても交換時期は延ばしてはダメだ。
車庫入れ時の据え切りはアウト!
わかっていても、ついうっかりやってしまう行為としてまず挙げておきたいのはハンドルの据え切り。
車庫入れでガンッとストッパーに当たってこれ以上回すことができない、据え切り状態まで、ハンドルを切ってしまうことがままある。
パワーステアリングが当たり前の現在、停止状態でも苦もなくハンドルが切れてしまうからだが、そんなハンドル操作を頻繁に繰り返しているとジワジワと足回りを傷め付けることなる。
油圧式のパワーステアリングの場合、油圧経路には常に高圧がかかっている。ステアリングをフルロックさせるとその圧力の逃げ場がなくなるため、さらに圧力が高まる。
そして、限界に達すればリリーフバルブが開いて圧を逃がしてくれるものの、パワーステアリングフルードは圧が高まるほどに発熱するため、頻繁に繰り返せばフルードの劣化を早めることになる。
そんな劣化したフルードを使い続ける油圧シリンダーのシールを傷め、フルード漏れなどのトラブルを誘発することになるのだ。
また、ストッパーに当たっているにもかかわらず回し続ければ、ステアリングのリンケージ類に無用の負担をかけることになる。
その結果、ホイールアライメントの狂いを引き起こす可能性がある。さらに、コンパクトカーでも車重が1トンを超え、1つのタイヤに単純計算で250㎏もの荷重がかかっているわけで、停止状態でハンドルをグリグリ切ればタイロッドエンドのガタを誘発したり、アームがしなるなどフロントサスペンションにまで負担がかかる。
近年、主流となっている電動パワーステアリングにも言えることなので要注意。とにかく、パワーステアリングはタイヤが路面から受ける衝撃を感じにくいため、知らぬうちに足回りにダメージを与えていることが多いので丁寧な運転を心がけたい。
コメント
コメントの使い方