好きなトランスミッションでクルマを選ぶのは大きな間違い!! AT/DCT /CVTのキャラクターを走りのプロが伝授!!

マイカーは用途に合った選択を!!

BEVのタイカンは発進加速と高速走行の効率性を両立するために2速変速機を導入
BEVのタイカンは発進加速と高速走行の効率性を両立するために2速変速機を導入

 電動化の進展は、トランスミッションの存在意義そのものを揺るがしている。モーターはゼロ回転から最大トルクを発生できるため、発進用の減速機構だけで十分な場合が多く、多段変速は不要となる。

 実際、EVでは固定ギヤ方式が主流だ。最高速を高めるために最終減速機構にハイ・ローの2段化を採用する高性能EVも登場している。CVTと組み合わせれば、現状15000回転以上もの高回転で最高速を引き出すEVも5000回転前後の一定回転数で速度制御できるはずだが、ミッションと組み合わせることで部品点数が増えコストアップすることをメーカーは避けているようだ。

 長距離高速走行、重量車のけん引、スポーツ走行など、特定条件では多段変速機と組み合わせるメリットは存在するはずだ。

 トランスミッション選びは、単なる好みではなく、車の性格と使用環境に応じた適材適所の判断が求められる。街乗り主体なら滑らかで扱いやすいATやCVTが現実的であり、走る歓びを重視するならMTやDCTが魅力的だ。  

 動力伝達の形式は変わっても、「適切なギヤを選び、エンジン(あるいはモーター)の性能を最大限引き出す」という本質は変わらない。その選択眼を知識として養うことは、ドライバーとクルマの相性を最適化する上で重要なのだ。

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