「立ち直れ日産!!」2026年末までに出る新車全リスト…新型エルグランド、パトロール登場で狙い目は?

グローバルでは北米のセントラ、そして中国のN6がカギ

 日産のグローバル販売台数に強い影響を及ぼすのは、北米と中国の2つの市場だ。このうち北米市場では特に、2025年9月に発表となった新型セントラ、そして近々導入が計画されている新型ローグPHEV、ローグe-POWERの3モデルは「こけてはならない」モデルだ。新型セントラに関しては、現時点はガソリン車のみが発表となっているが、早々にe-POWERモデルが設定されるはず。ハイブリッド車でないともはや見向きもされなくなってきた昨今の北米市場を考えると、一刻も早い登場を期待したいところだ。

 中国市場では、中国のNEV政策に合わせて開発された廉価な電動車シリーズ「N」に期待したい。2025年10月17日には新型のPHEV「N6」が、新型「ティアナ」とともに発表されたが、先陣を切ったBEVの「N7」が、発売から1か月で1万7千台以上を受注するなど、中国の若者ファミリーを中心に大ヒットしていることを考えると、この新型N6もまた人気となる可能性は大いにある。

2025年9月に発表された新型セントラ。未来感が増した新しいフロントフェイスとなった
2025年9月に発表された新型セントラ。未来感が増した新しいフロントフェイスとなった
中国市場に登場した新型ティアナ。N6やN7とは違い、純日産による開発が行われたと考えられる
中国市場に登場した新型ティアナ。N6やN7とは違い、純日産による開発が行われたと考えられる

国内で期待したいのはやはり新型「エルグランド」

 日本市場においては、やはり新型エルグランドへの期待が大きい。ジャパンモビリティショー2025でお披露目された大型で背の高いプロポーションは、まさに「キング・オブ・ミニバン」の復活を予感させるものだった。

 エクステリアデザインは、2023年のショーに出展されたコンセプトカー「ハイパーツアラー」のデザインを色濃く継承しており、アルファードやヴェルファイアとは異なる方向での先進性を感じさせる。日産独自の美学を明確に打ち出した、素晴らしいデザインだ。

 内容としては、すでに発表されている1.5Lのe-POWERシステムやe-4ORCEの搭載のほか、デジタルインテリアや助手席オットーマン、電制ショックアブソーバーなど、従来のエルグランドにはなかった先進装備が多数導入されることも明らかとなった。走りと快適性の両立を目指す姿勢が随所に感じられ、完成度には大いに期待が持てる。

 新型エルグランドのほかにも、新型リーフ、新型ルークス、新型パトロールなど、国内市場においても続々と新型モデルの投入計画が明らかになっており、これらも日産のイメージ改善に大いに貢献してくれることだろう。

助手席シートへのオットーマン搭載も密かに熱い!!
助手席シートへのオットーマン搭載も密かに熱い!!

2027年度には、新型スカイラインの登場も!!

 2025年から2026年度にかけては、日産にとってまさに「再起をかけた2年間」。これまで停滞していた商品ラインナップを一気に刷新し、ブランド価値を立て直そうとしている。

 2027年度以降も、日産ブランドのBEVの新型SUVの投入が見込まれているほか、インフィニティブランドからも「QXeコンセプト」にインスパイアされたBEVのSUVが投入される見込み。2027年度には、新型スカイラインの登場も期待されている。

 はたしてこの計画通りにリリースができるのか、2025年~2026にかけての日産の動向に期待したい!!

【画像ギャラリー】「王者のミニバン」が第3世代e-POWERと進化版e-4ORCEで再び頂点へ ジャパンモビリティショー2025で世界初公開となった日産新型「エルグランド」(20枚)画像ギャラリー

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