安いクルマでいいシートのクルマはこれだ!
■松田秀士選出「いいシートの日本車」
●新型ヤリス
●新型フィット
●カローラスポーツG”Z”
●マツダ3
●マツダCX-30
●スイフトスポーツ
日本車のなかでも高級セダンやスポーツカーなどにはシートにお金をかけることができる。
だからそれなりに高性能なシートも可能だし、いわゆるブランドシートのレカロを投入することだってできるだろう。
しかし、それほど予算を掛けられないコンパクカーではどうなのか。先にフィットやカローラスポーツの例を挙げたが、新型ヤリスのシートも進化している。
ヤリスはサスペンションストロークの初期がスムーズに動くようになったので、シートそのもののホールド性をアップして身体をしっかり支えてくれる。
マツダではSUVのCX-30で欧米人と日本人の体格差による乗降時の負担をどちらの体格でも少なくするよう、ちょうど良いポジションにシート高さを置いている。
グローバルモデルや輸入車の場合、ボクのような小柄な体格では確かに不自由を感じることがあるのだ。
スズキのスイフトスポーツではコーナリング中に身体をサポートするサイドサポートがシートバックだけでなく座面にまで採用されていて、特にMT車では左足もクラッチ操作をするためよりシートのしっかり感が求められる。
座面の角度や長さなど、体格を超えて幅広くサポートすることが求められるのだ。この点スイフトスポーツのシートの仕上がりは国産車のなかでもトップクラス。200万円前後という車両価格の安さを考えると拍手を送りたい。
最後にレカロなどシートそのものを交換して快適性とスポーツ性を上げる手法があるが、気を付けなくてはいけないことがセットした時のポジション高。
シートにはそれぞれ専用レールがあるので、必ずしもそれまでのシート高と同じになるとは限らない。せっかく性能の良いシートを装着してもドラポジが合わなくては本末転倒になるのだ。
ボクはAT車の場合、左足でブレーキ操作をすることが多いのだが、新型車に初めて試乗した時、無意識のうちに左足でブレーキ操作をしているクルマはシートが良い。両足を正確に操作できるということは、シートが適切でなくてはできないのだ。
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