窓開け換気とリモコン操作が効く! 駐車中にできる熱気対策
車内温度の上昇を抑える方法として、窓を少し開けておくという人もいるでしょう。ただ、窓を少し開けるだけでは、車内温度の上昇を完全に防ぐことはできません。前述したJAFの実験(炎天下に4時間駐車した場合の車内温度を測定する実験)でも、窓を開けた状態の車内最高温度は45度と、人や動物は耐えられない温度に達しています。
炎天下の駐車中に窓を開けたままクルマを離れることには、防犯上のリスクもあります。わずかな隙間でも、車上荒らしに「不用心なクルマ」と受け取られる可能性がありますし、突然の雨や虫の侵入も気になります。場所や時間、防犯性を考えたうえで慎重に判断する必要があります。
しかしながら、乗り込む前には、窓を開け、車内の熱気を逃がしたいところ。そこで活用したいのが、スマートキーで窓を遠隔操作できる「ウインドウリモート開閉機能」です。メーカーや車種によって名称や操作方法は異なりますが、解錠ボタンの長押しなどによって、クルマに乗り込む前に窓を開けられる車種もあります。
トヨタ、日産、スバルなどの国産車をはじめ、輸入車でも採用例がある機能ですが、安全上の理由(指の挟み込み防止など)から、初期状態では機能がオフになっており、販売店(ディーラー)での事前設定(カスタマイズ)が必要な車種も少なくありません。また、グレードや年式によっては非対応の場合もあります。
防犯面を考えると、離れた場所から開けることは避けたいところですが、クルマに近づきながら窓を全開にしておくだけで、ドアを開けた瞬間の「ムワッ」とした熱気をかなり逃がすことができ、ドアを開けた瞬間の不快感を大きく軽減できます。
自分のクルマにこの機能があるかどうかは、取扱説明書で「ウインドウ」「リモート」「パワーウインドウ」などの項目を確認するか、ディーラーに相談してみるとよいでしょう。
また、乗り込んだ後も、すぐに窓を閉めてエアコンをONにするのではなく、窓を全開にした状態で走行を開始するのがおすすめ。窓を開けたまま走行することで、車内にこもった熱気を効率よく逃がすことができます。エアコンは外気導入に設定し、温度は最低温度(Lo)に。熱気が十分に逃げたら窓を閉め、内気循環に切り替え、冷えた空気を効率よく循環させましょう。
JAFが行ったユーザーテストでは、この方法で、車内温度55度のクルマが、わずか5分後には28度まで低下しました。窓を全開にするのに抵抗がある場合は、対角線上の窓を開けるだけでも空気の流れができるため、車内の熱気が抜けやすくなります。
「少しだけだから」が命取りに…子どもやペットを残してはいけない理由
絶対やってはいけないのが、子どもやペットを車内に残すこと。真夏の車内温度は短時間で急上昇し、わずかな時間でも命に関わる危険があります。
「すぐ戻るから」「寝ているから」「エアコンをつけているから」と思っても、車内に残すことは絶対に避けてください。エンジン車では誤操作や燃料切れ、エンジン過熱(オーバーヒート)でセーフティモードが働き、エアコンが勝手に停止してしまう可能性があります。ハイブリッド車やBEVでも、バッテリー残量の低下やシステム制御によって、空調が止まる可能性を完全には排除できません。
子どもは体温調節機能が十分に発達しておらず、大人よりも熱中症になりやすいとされています。ペットも同様で、犬や猫は人間のように全身で汗をかいて体温を下げることができません。高齢者も暑さを感じにくかったり、体調変化に気づきにくかったりするため注意が必要です。
また、日陰に停めているから大丈夫という考えも危険です。時間の経過とともに日なたになることもありますし、外気温が高ければ日陰でも車内温度は上がります。サンシェードや窓開け、エアコンはあくまで暑さを和らげるための手段であり、人やペットを車内に残していい理由にはなりません。


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