ロングセラーにはワケがある! 熟成を極めた「ご長寿モデル」2選

「比類なきオールラウンドミニバン」 三菱自動車・デリカD:5

●ミニバンとSUVを融合させた唯一無二の存在

ロングセラーにはワケがある! 熟成に熟成を重ねた「ご長寿モデル」2選
ミニバンフォルムながら大きなグランドクリアランスと大径タイヤでSUVらしさをアピール。フロントフェンダーは柔軟性・復元性が高く軽量な樹脂製を採用する

 今の時代、10年近くモデルチェンジしないクルマは決して珍しくないが、そのなかでも異例の長寿モデルとなっているのがデリカD:5。改良を重ねながら現在も販売され、2025年度は過去最高の国内販売台数を記録した超ベストセラーモデルだ。

 5代目を表すサブネームを付与したD:5は、2007年1月にデビュー。デリカのアイデンティティを継承しながら唯一無二のミニバンへと進化した。

 開発テーマは「“ミニバンの優しさ”と“SUVの力強さ”の融合」。これを実現するために、ボディ構造をはじめとするすべての部分を新設計。

 まずミニバンであるがゆえ、快適に過ごせる室内空間を確保、先代スペースギアに比べて全高を100mm低くして最低地上高を20mm高めながら、室内高を100mm拡大。2列目と3列目にロングスライド機構を採用することで、利便性も高めている。

 SUVならではの悪路走破性もD:5にとっては重要な要素だ。要となるのが環状骨格構造「リブボーンフレーム」で、これによりボディ剛性と耐久性を向上させ、優れた安全性も確保。アウトランダーで実績のあるストラット/マルチリンクのサスペンションと電子制御4WDシステムにより、優れたオフロード走破性に加え快適なオンロード性能も手に入れた。

 そして、そのルックスはスクエアなボディを大径タイヤで支える独創のフォルムで、三菱車伝統のオフロードイメージとともにスキッドプレートなどで力強さを強調。ミニバンながらSUVテイストを全面に押し出した、唯一無二のスタイルを作り出したのである。

●時代に合わせて改良を重ね、今でも人気を維持

ロングセラーにはワケがある! 熟成に熟成を重ねた「ご長寿モデル」2選
2018年の一部改良では、フロントバンパープロテクターを採用することでいっそう力強いマスクを表現。タフさを強調した特別仕様車「アクティブギア」も設定された

 D:5は2007年1月から販売されていただけあり、これまでに何度も改良を行い、新たなバリエーションを追加してきた。

 デビュー間もなく2WDモデルとドレスアップ仕様「ローデスト」を追加。その後も2列目キャプテンシートの7人乗りを加えた他、2WDモデルのエンジンを刷新。さらにミニバン初のクリーンディーゼルエンジンも搭載された。

 2019年にはビッグマイナーチェンジを実施。三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を用いたマスクとなり、室内もインパネのデザインを一新。

 パワートレインも変更され、2.2リッターディーゼルターボと新開発8ATの組み合わせのみとなった(ガソリン車は前モデルをグレード整理したうえで継続販売)。

 それ以降も細かな改良を繰り返したD:5は、2025年12月に再びビッグマイナーチェンジを行った(販売は翌年1月)。エクステリアは前後デザインをリファインし、ギア感の強いホイールアーチモールを装着。

 インテリアでは8インチカラー液晶メーターを採用したりシート地を変更することで、先進性や質感を向上させている。また、車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載し、悪路走破性の向上と直進安定性、意のままの操縦性を実現したのだ。

 こうして登場から19年経ってもいまだに輝き続けるD:5は、2025年度の国内販売台数2万6379台を達成。これは、モデルチェンジ以降最多だった2007年度を上回る数字だ。

 そしてこの継続した人気は、ひとえにSUVとミニバンのクロスオーバーという唯一無二のキャラクターだからだろう。

 先代スペースギアも13年販売された長寿モデルだったが、D:5のロングセラーぶりはそれを大きく更新。「走るシーラカンス」と呼ばれる同社の初代デボネアの記録(22年)をも抜いてしまう勢いだ。

【画像ギャラリー】新しさだけが正義じゃない!(12枚)画像ギャラリー

40秒で完了!グーネット買取のかんたん車査定 ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

パジェロシリーズついに復活!!「ベストカー 7月26日号発売!」

パジェロシリーズついに復活!!「ベストカー 7月26日号発売!」

ベストカー7.26号 定価 590円 (税込み) 暑い!あまりの暑さについにエアコンを解禁…